日本のApp Store。売り上げ上位にはゲーム、それも「ガチャ」機能を持つものが多く並ぶ
日本のApp Store。売り上げ上位にはゲーム、それも「ガチャ」機能を持つものが多く並ぶ

iPhoneやiPadを開発している企業、Apple(アップル)にとって2015年末―2016年始は過去最高の記録を達成した素晴らしいシーズンだったようだ。iPhoneなどのアプリケーション、ゲームを配信する「App Store」の売り上げは1月3日までの2週間で11億ドル(約1,300億円)。アプリ内の課金アイテムが寄与しているそう。

アップルが1月6日に出した報告によると、今冬はApp Storeにとって最高記録が続いたホリデーシーズンとなった。またApp Storeの売り上げは2015年だけで200億ドル(約2兆3,600億円)を達成したとか。アップルは、世界で最も革新的かつエキサイティングなアプリを生み出した開発者に感謝したいとしている。


米国の経済紙「Wall Street Journal(WSJ)」などは厳しく「前年からの成長率が鈍化しそう」などと懸念材料も探してはいるが、しかしApp Storeが盛況なのは間違いないところだ。

増収を牽引(けんいん)しているのは何だろうか。日本におけるApp Storeの売り上げランキングを見ると、相変わらず上位にはゲームがずらずらと並ぶ。それも課金に応じて一定の確率で希少な特典がもらえる、いわゆる「ガチャ」機能を持つものが多い。

ひところ世間を騒がせた「ソーシャルゲーム(ソシャゲ)」という言葉はあまり使われなくなったが、特徴だったガチャは形を変えつつ存続し、App Storeの売り上げにもある程度の影響を与えていると見られる。2016年もこうした傾向は続くのだろうか。