「レジストリを一番上手く説明した人が優勝」。大手IT企業のMicrosoft(マイクロソフト、MS)が、Twitter上でこんなツイート(投稿)をしている。ツイートを目にした人から、ちょっぴりひねりの利いた回答を募る、いわゆる「大喜利(おおぎり)」のためだ。
【 #レジストリを一番上手く説明した人が優勝 】 Windowsの設定などで耳にするこの言葉、みなさんならどんな風に説明しますか? https://t.co/wamRCnR36X pic.twitter.com/WKMwnDNI9x
— Windows_Japan (@Windows_Japan) 2016, 1月 14
ここで言うレジストリとは、以前からPCを動かす基本システムとしてMSが開発してきた「Windows」の重要な機能。PC本体とそのさまざまな設定、各種アプリケーション、PCを使っている人のアカウントなどに関する情報を収めたデータベースだ。
Windowsは絶えずレジストリを参照して動いている。とてつもなく大事なものだが、普段はWindowsが自動で管理し、適切に変更を加えたり、問題を調べたり、修復したりしているので、意識する機会は少ない。そもそも存在すら知らずPCで仕事をしている人も多い。
しかしアプリを開発したり、PCのトラブル対応にあたったりする技術者は、好むと好まざるとにかかわらず、レジストリの中身をのぞいて、いじりまわすことが多く、色々な意味で印象深い機能になっている。またWindowsに詳しくない相手に説明するのに苦労する言葉でもあり、その意味でMSの「大喜利」は中々切実な内容でもある。
さて、今回の大喜利にどのような回答があったかと言えば、例えば次の通りだ。
「暗黒のブラックホール」
「パンドラの箱」
「触るな危険」
「Windowsの動作がおかしくなる諸悪の根元」
「深遠なる闇」
ずいぶんつらい思いをした人が多いようだ。一方で使い方によっては便利だと示唆する回答もある。
「深みにはまる改造」
「整理されれば理想の設計」
「Windows GodMode (真)」
Windowsの最新版「Windows 10」の隠し機能、PCのさまざまな設定を自由に変更できる「GodMode」にひっかけて、レジストリが理解できれば、それこそが真のGodModeだと評価する声もある。
レジストリは最初に登場してから長い歳月が経っており、そろそろ廃止にして代替機能を導入すべきだとの意見もあるが、よくも悪くも今のところはWindowsと切り離せない機能。大喜利に合わせ、技術者がレジストリをどうとらえているのかを、Twitter上でシェアするのは悪くないかもしれない。