集積回路(IC)大手のIntel(インテル)が低消費電力のチップ「Atom(アトム)」シリーズを終了させていく見込みだと、海外メディアが報じている。

ニュースサイトの「PC World」などが取り上げ、日本でもITに関するブログ「KONURE」などが話題にした。1万2,000人規模の人員削減と関連した流れだという。その分の開発資源を第5世代(5G)通信用チップやモデムに振り向けるとの展望も出ている。


PC Worldの報道によると、Atomのうちモバイル向けに開発していた「Sofia(ソフィア)」「Broxton(ブロクストン)」が計画中止になる。インテルの広報も公式に認めたとしている。

また同じ記事ではインテルはタブレット向けだった「Atom X5」シリーズを段階を踏んで終了させていくと指摘。Atomは高価な失敗だったとし、ネットブック(かつてあった小型ノートPCの一種)の普及とともに世に出たが、それ以来うまくいっていないと評価したうえで、タブレット市場の不調も悪材料だと述べている。

なお、身の周りのさまざまな家具や家電などにも通信機能を持たせる「モノのインターネット(IoT)」では、Atomを活用する余地はまだあるかもしれないと弁護もしている。