被害状況を伝える写真(出典:南阿蘇鉄道公式サイト)
被害状況を伝える写真(出典:南阿蘇鉄道公式サイト)

トロッコ列車で知られる南阿蘇鉄道が、公式サイト上で募金を呼びかけている。熊本地震によりトンネルや鉄橋などに大きな被害があり、運転再開の見通しが立たず、復旧のための資金を必要としている。

南阿蘇鉄道は、1986年に国鉄高森線の廃止によって第三セクターとして生まれた鉄道会社。窓のない特殊客車3両を挟む形で、機関車を前後に配置した珍しい列車が特徴。


TwitterやFacebookでは活動していないが、公式サイトではまめに運転情報などを案内している。4月14日の「前震」の際は大きな影響を受けつつも、翌日にはすばやく「16日から運転を再開する」と表明していたが、16日の「本震」によって長期に運転を見合わせる事態となった。

こうした状況で、インターネット上では懸念の声が出ていた。南阿蘇鉄道は、被害に対し多くの人から義援金送付の問い合わせがあったとして、専用の口座を開設した。

鉄道の復旧に多額の費用がかかると予想しており、寄付はすべて運転再開と全線復旧に向けた活動の財源として使うという。詳細は公式サイトで確認されたい。