窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」

従来型の携帯電話は“電話”だった。だから、固定電話の受話器のように、手に持って使うのがベストだった。

だがスマートフォンは違う。カメラであり、カメラで撮影した写真や動画を表示するスクリーンでもある。これはFaceTimeなどのビデオ通話を使用するときも同じだ。であれば、スマートフォンは手で持つのではなく、テレビのようにどこかに固定した方が使いやすいのではないだろうか?


窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
スマートフォンは手に持つ必要はない?

「MEGAVERSE」はそんな発想から生まれたiPhoneケース。裏面に「ナノサクション」という特殊な樹脂が装着されており、ガラス、金属、タイル、ホワイトボード、キッチンキャビネットなど、様々なものの表面にiPhoneを貼り付けて使用できる。

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
裏面に「ナノサクション」が装着されたiPhoneケース「MEGAVERSE」
「ナノサクション」と「サカナクション」は似ている…気がする

「MEGAVERSE」を使ってiPhoneを窓に貼り付ければ、自撮りやFaceTimeビデオ通話を手ぶらでできるようになる。

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
FaceTimeビデオ通話を、手ぶらで!

キッチンキャビネットに貼り付ければ、レシピサイトを見ながら料理が可能だ。

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
油が飛ばない位置に貼りましょう

iPhoneに楽譜ライブラリを保存している人が「MEGAVERSE」を使えば、演奏中に楽譜を見やすい位置にiPhoneを貼り付けられるようになる。

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
ピアノはスタインウェイのようです

クルマのダッシュボードに貼り付ければ、スマートフォンを簡易ナビとして利用可能だ。スマートフォン用の車載ホルダーが取り付けられていないクルマを借りたときなどに便利だろう。

iPhoneのインカメラを利用し、メイクをする女性は少なからず存在する。そのような人にも「MEGAVERSE」は便利だ。iPhoneを壁に貼り付ければ、両手を使ってメイクができる。

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
ここは空港では…?

子どもたちのハミガキレッスンにも使用できる。レッスンビデオを見ながらのハミガキ練習でも、両手が使用可能だ。

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
お母さん!もっと、下に貼ってあげて!

「MEGAVERSE」の裏面には「ナノサクション」を活用して、様々な機能プレートを装着可能。「MEGAVERSE」をカードホルダーや財布、そしてなぜか栓抜きとして使用できるようになる。

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
「財布」プレートを取り付けた例

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
こちらは「栓抜き」プレート
7万円の栓抜き?

「MEGAVERSE」は、iPhone 6/6 Plus、iPhone 6S/6S Plusに加え、iPhone 7/7 Plusにも対応している。

開発したのは米国カリフォルニア州に本拠を置くMega Tiny。同社は現在、「MEGAVERSE」の世界的なプロモーションを兼ねて、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施している。本稿執筆時点では、24ドルの出資で「MEGAVERSE」を入手可能だ。栓抜きプレートとのセット版も、29ドルの出資で入手できる。出荷は2016年9月に予定されている。

窓に貼り付くiPhoneケース「MEGAVERSE」
車窓の景色を動画で撮影することも