新型ポメラの画像
すっかり多機能化してPCのようだが、あくまでデジタルメモ帳と主張している

キングジムのデジタルメモ帳「ポメラ」シリーズから新モデル「DM200」が10月21日に発売予定だ。日本語入力システム「ATOK」やWi-Fiを搭載している。

ポメラはテキスト入力のみに特化した、小型で持ち運びやすい機器。電源を入れてすぐ起動し、文章の作成を始められる。2008年11月に初代モデルが発売して以来、累計30万台が出ている。

新モデルでも起動の速さは健在。一方でPC版ATOKと同等の性能を持つ専用の日本語入力システム「ATOK for pomera[Professional]」により、誤変換を大きく削減でき、語彙数も従来機種の約3倍と便利になったそう。

またWi-Fiにより、iPhoneやMacと連携し、標準搭載しているメモアプリケーションと同期して双方向で同じ文章を編集可能だ。これに加え Evernoteやプリンター、メールサーバーに作成したテキストを送れる。

Wi-FiによるポメラとMacの同期
Wi-Fiで作成した文章をiPhoneやMacに同期できる

Bluetoothにも対応し、iPhoneやiPadのキーボードとしても使える。JIS配列で、キーピッチは17mmと打ちやすい。

ポメラのキーボード
キーピッチは17mm

ディスプレイは7型WSVGA(1,024×600ドット)と従来に比べ40%サイズを拡大し、見やすくなった。画面の表示文字サイズが変わっても読みやすいよう、アウトラインフォントであるモリサワ「UD新ゴR」と「UD黎ミンR」を採用。横書き、縦書きや小さな文字も美しく表示できるという。

電源には初のリチウムイオンバッテリーを採用。連続駆動時間は約18時間で、スマートフォン用のモバイルバッテリーからの充電も可能。

本体カラーは「ブラック」の1種類。希望小売価格は4万9,800円(税別)。

ところで、かくも多機能化すると、もはや小型ノートPCに近づいたかに思え、サイズや価格帯からも遠い昔に人気だった「ネットブック」などがふと脳裏をよぎる。だが公式の説明では従来と同じく「メモ帳」としている。

ポータブックの写真
そういえばキングジムはノートPC「ポータブック」も出している

キングジムは別途、小さくおりたためるノートPC「ポータブック」も出しているが、ポメラはあくまでポメラ、という位置付けなのだろう。