ウェザーニューズ、降雪傾向2016

ウェザーニューズは、今冬の降雪傾向を発表した。年末年始は日本海側で大雪となり、濃尾平野や京阪神、瀬戸内でも積雪の可能性があるとしている。

■今冬の降雪傾向(12~3月)

◆降雪量は平年並~多い予想
今シーズンは、弱いながらもラニーニャ現象の影響で、平年に比べて強めにシベリア高気圧が張り出す。このため、寒気の流れ込みが平年並か平年より強くなり、各地の気温は平年並か平年より低い日が多くなる見込み。


ラニーニャ現象の時は、西日本にも強い寒気が流れ込みやすくなる特徴がある。このため、各地の降雪量は山陰ではやや多く、その他のエリアは平年並の予想。

ウェザーニューズ、降雪傾向2016

雪のピークは、12月後半~年末年始と1月末、そして2月後半~3月初めの予想で、日本海側を中心に大雪に注意が必要となる。

◆年末年始は大雪の恐れ
年末年始は強い寒気が南下し、北~西日本の日本海側で大雪となる恐れがある。また、濃尾平野や京阪神、瀬戸内でも積雪の可能性があり、帰省の交通機関に大きな影響が出る恐れもある。

◆1月中旬~下旬は関東の平野部でも積雪リスク
関東の平野部で積雪リスクが高まるのは1月中旬~下旬。この時期に、冬型の気圧配置が弱まるタイミングで日本の南岸を低気圧が通過すると、関東南部の平野部でも雪が降り、積雪の恐れがある。

◆ゲレンデは雪が豊富に、良質な新雪に期待!
昨シーズンは雪が少なく、ゲレンデは雪不足となってオープンが遅れた所があった。今シーズンはその心配はなく、良質な新雪でスキーやスノーボードが楽しめそう。

なお、今回発表された予報は、11月16日時点での情報を元にしたもの。最新の情報については、ウェザーニュースのスマートフォン向けサイト「雪見解」を参照されたい。

ウェザーニューズ、降雪傾向2016


■エリアごとの降雪傾向

◆北海道:平年並の降雪量
~年末年始は暴風雪・大雪の恐れ、帰省の交通機関への影響に注意~

12月は、低気圧や寒気の影響で日本海側では雪の降る日が多くなる。年末年始は暴風雪や大雪となる日があり、積雪が増加する予想。

1月~2月前半は、冬型の気圧配置となる日が多く、日本海側ほど雪の日が多くなる。また時々低気圧が発達しながら通過し、太平洋側でも風雪の強まる日がありそう。

2月後半~3月初めは、低気圧が通過してその後に寒気が流れ込むサイクルとなる。このため日本海側では風雪が強まって積雪が増加し、太平洋側でも雪の降る日が増える予想。3月後半になると寒気の流れ込みが弱まり、4月に入ると雪解けが進みそう。

◆東北:平年並の降雪量
~年末年始は暴風雪・大雪の恐れ、帰省の交通機関への影響に注意~

12月は、低気圧や寒気の影響で日本海側では雪の降る日が多くなる。年末年始は暴風雪や大雪となる日があり、積雪が増加する予想。

1月~2月前半は、冬型の気圧配置となる日が多く、日本海側ほど雪の日が多くなる。また時々低気圧が発達しながら通過し、太平洋側でも風雪の強まる日がありそう。

2月後半~3月初めは、低気圧が通過してその後に寒気が流れ込むサイクルとなる。このため日本海側では風雪が強まって積雪が増加し、太平洋側でも雪の降る日が増える予想。3月後半になると寒気の流れ込みが弱まり、3月下旬以降は雪解けが進みそう。

◆関東・山梨県・長野県中南部:平年並の降雪量
~関東の平野部は1月中旬~下旬に積雪リスク高~

12月は、山間部で次第に雪の日が増え、中旬から積雪も増加する予想。特に12月後半~年末年始は強い寒気が到来し、山間部では積雪が増加しそう。

1月~2月前半は、寒気の流れ込みが強い時期と弱い時期があり、山間部の積雪は維持またはやや増加の予想。また、1月中旬~下旬は南岸低気圧が通過して、関東の平野部でも雪が降り、積もる日もありそう。

2月後半~3月初めは、再び寒気が流れ込みやすくなり、山間部の積雪は増加する。3月下旬になると、暖かな空気が流れ込むようになり、山間部で少しずつ雪解けが進みそう。山間部の雪のピークは、12月後半~年末年始、2月後半~3月初めの予想。

◆北陸・東海・長野県北部:平年並の降雪量
~年末年始は北陸で大雪・吹雪に注意、東海西部でも雪の可能性~

12月前半は、低気圧や寒気の影響で、日本海側の山沿いで雪の日が増えそう。12月後半~年末年始は強い寒気が到来し、北陸や岐阜県飛騨、長野県北部では大雪となり、濃尾平野など東海西部の平野部でも雪となる日がある予想。

1月~2月前半は、寒気の流れ込みが強い時期と弱い時期があり、北陸や岐阜県飛騨、長野県北部の積雪は維持か増加の予想。寒気が強まると、東海西部の平野部でも雪の積もる日がありそう。

2月後半~3月初めは、時々強い寒気が流れ込み、日本海側では再び積雪が増加する予想。3月下旬になると寒気の流れ込みは弱まり、少しずつ雪解けが進みそう。

◆近畿・中国:日本海側では平年並かやや多め、太平洋側では平年並の降雪量
~年末年始は日本海側で大雪、瀬戸内・京阪神でも雪の可能性~

12月前半は寒気の影響で、日本海側の山沿いでは次第に雪の日が増えていく。12月後半~年末年始は強い寒気が到来し、日本海側では大雪、瀬戸内や京阪神でも雪の可能性がある。

1月~2月前半は、寒気の流れ込みが強い時期と弱い時期があり、日本海側の積雪は維持か増加の予想。2月後半~3月初めは、時々強い寒気が流れ込み、日本海側では積雪が増加しそう。

3月後半になると寒気の流れ込みは弱まり、雪解けが進む。今冬は西日本にも強い寒気が流れ込みやすく、山陰の降雪量は平年よりやや多くなる予想。