ホロレンズの製品写真
ホロレンズは現実に3D映像を重ねて表示する

現実に仮想の映像を重ねて操作できるゴーグル型コンピューター「HoloLens(ホロレンズ)」。マイクロソフトが発表した日本での販売価格は33万3,800円(税別、以下同じ)からだ。12月2日から事前申し込みができ、2017年初頭から出荷予定。

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ゴーグル型だがスタンドアローンのコンピューターだ

ホロレンズはゴーグルの形をしているが、内部にはPCやタブレットなどと同じく「Windows 10」を搭載しており、ほかの機器とつながなくても使える。かけると現実の世界にさまざまな3D映像を重ねて表示できる、いわゆる拡張現実(AR)のような機能があるが、マイクロソフトでは複合現実(MR)と呼んでいる。



目下のところ個人向けではなく、企業などが利用する製品だ。先行導入事例としては、日本航空(JAL)などがあり、ホロレンズを使って整備士や操縦士を目指す訓練生のためのトレーニングツールとして活用しようとしている。

すでに米国とカナダでは3月末から出荷が始まっているが日本でも遅れて登場予定。価格はというと、アプリケーションなどの開発者向けの「Microsoft HoloLens Development Edition」が33万3,800円、実際に業務で利用する企業向けの「Microsoft HoloLens Commercial Suite」が55万5,800円、画面操作機器の「Clicker」が8,800円。

仮想現実(VR)機能を持ったゴーグルなどと比べても高価だが、ホロレンズ自体がコンピューターである点を考えれば妥当なところだろうか。