理想のノートPCを目指す「Eve V」

「Eve V」は、理想のスペックを追及するノートPC。フィンランド ヘルシンキに本拠を置くEve Tech Finlandが開発している。

理想のノートPCを目指す「Eve V」

その最大の特徴は、開発にクラウドディベロップメントという手法が取り入れられたこと。同社によるオープンコミュニティProject Pyramid Flipperで1,000人を超える人々の意見を集約。スペックが決定された。


デザインのベースになっているのは、MicrosoftによるSurface Pro 4。“タブレット+ノートPC”という「2 in 1」デザインは、学生が学校に持ち込んで授業中にメモを取ったり、レポートを書いたりするのに適している。会社員が出先で使用し、出張先のホテルで報告書を作成したり、カフェでメール処理をするにもぴったりだ。

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だが、不満点もいくつかある。そのひとつがバッテリー駆動時間。Microsoftは動画再生最大約9時間と公表しているが、実際に使用すると5~6時間程度でバッテリー切れを起こすケースが多い。もうひとつがポート不足。タブレットとだと思ってみれば十分とも言えるが、オフィスで使用する際には、周辺機器の接続でポートが足りず、困ってしまうことがある。

理想のノートPCを目指す「Eve V」

「Eve V」では、48Whのリチウムイオンバッテリーを搭載。最新のパワーマネージメントシステムと合わせ、連続12時間の使用を可能にしたという。フル充電された「Eve V」を朝持ち出せば、夜まで利用を続けることができると開発元は主張している。

理想のノートPCを目指す「Eve V」

ポートも豊富だ。Surfaec Pro 4ではUSB 3.0ポートx1、Mini DisplayPortx1、microSDカードスロットx1が用意されている。これに対し、「Eve V」ではUSB 3.1ポートx2、USB-Cx1に加え、Thunderbolt 3ポートも用意された。その他、MicroSDXCリーダーも備えている。

理想のノートPCを目指す「Eve V」

理想のノートPCを目指す「Eve V」

「Eve V」の開発にあたっては、MicrosoftとIntelもプロジェクトに参画。両社はR&Dリソースのほか、デバイスのテスト&デバッグ施設も提供したという。

CPUには、そのIntelによる最新の第7世代プロセッサ「Core i7-Y(3.6GHz)」が搭載された。利用者に対し、トップレベルの処理スピードを提供する。

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ディスプレイは2,736x1,824解像度のIGZOディスプレイを採用。開発元は、これは現在選択しうる最良のLCDパネルのひとつだとしている。

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これら最高レベルのハードウェアコンポーネントを包み込むのが、スカンジナビアデザインのボディ。Surface Proのデザインをベースに、より美しく、より所有欲を満足させる仕上がりとした。0.89センチの薄型アルミボディは軽量でありながら強靭で、その表面はシルクのようにスムーズだという。

理想のノートPCを目指す「Eve V」

開発元のEve Tech Finlandは現在、「Eve V」の世界的なプロモーションを兼ねて、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを展開している。残念ながら多くのモデルが売り切れ状態だが、まだ予約可能なモデルもいくつかあり、また新たなモデルの追加もなされている。気になる方には、Indiegogoのキャンペーンサイトを訪問されることをお勧めする。

理想のノートPCを目指す「Eve V」

“ギーク”の中には、何年たっても変わり映えしないスマートフォンのデザインにうんざりしている人も多い。「Eve V」は、そんな人たちの物欲を満足させるマシンとなる可能性を秘めた一台だ。