USS Californiaの写真
人工知能技術で着彩した真珠湾攻撃、右手奥がUSS California
(出典:パールハーバー・アーカイブ)

首都大学東京は、 1941年12月8日の「真珠湾攻撃」の写真資料に人工知能技術で着彩し、3Dマップ上にまとめた「パールハーバー・アーカイブ」を公開した。

パールハーバー・アーカイブ
写真や証言を地図上に配置している(出典:パールハーバー・アーカイブ)

制作に当たったのは首都大学東京・渡邉英徳研究室。過去に「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」「東日本大震災アーカイブ」などのデジタル資料を公開している。


今回のパールハーバー・アーカイブはハワイ在住の作家 Katrina Luksovsky 氏がまとめた証言集「 Ford Island December 7,1941: A collection of eyewitness accounts from the residents closest to Battleship Row」をもとに真珠湾攻撃当時、 ハワイに住んでいた米海軍軍人と家族の写真と証言を掲載している。

USS Arizonaの画像
攻撃を受ける戦艦「USS Arizona」(出典:パールハーバー・アーカイブ)

USS West Virginiaの画像
炎上する戦艦「USS West Virginia」(出典:パールハーバー・アーカイブ)

当時撮影した空中写真、大日本帝国海軍の攻撃で被害を受ける基地のようすを捉えた写真の撮影位置を推定したうえで配置。

白黒写真については、 早稲田大学・石川博研究室が開発した「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」技術を用いて着彩した。タップすると過去を生きた人々の穏やかな日常、 そこに突然訪れた戦場の情景が鮮やかに蘇るという。

着彩前と後の比較
早稲田大学の技術を用いて着彩(出典:パールハーバー・アーカイブ)

なお色彩は機械学習の結果によるもので、当時の色を忠実に再現したものではないとしている。