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Faith Spotted Eagle氏の一票獲得を混乱気味に報じる米国ニュースメディア
(出典:Google News)

米国大統領選は現地時間の12月19日、選挙人による投票が完了した。共和党のドナルド・トランプ氏の当選が確定する一方で、誠実なカラフトワシ(Faith Spotted Eagle)氏が一票を獲得し、インターネット上で話題になっている。

複雑な選挙の影響

米国大統領選の仕組みはやや複雑で、まず一般国民の投票をもとに選挙人(Elector)が決まり、その選挙人の投票で大統領が決まるという流れになっている。


11月の一般国民の投票では、共和党が獲得した選挙人の数が多く、トランプ氏の勝利が決まったというのが大方の見方だったが、番狂わせが続いたため、選挙人がトランプ氏以外に投票するなど、さらなる波乱を予想する声もあった。

結局トランプ氏は選挙人の投票でも勝利を決めたものの、実際に共和党の選挙人のごく一部はトランプ氏以外に投票し、またライバルである民主党の選挙人のごく一部も候補だったヒラリー・クリントン氏以外に投票した。

誠実なカラフトワシ氏とは

民主党の選挙人が投票した候補の1人が、先述の誠実なカラフトワシ氏。

耳慣れない名前のこの女性は、米国先住民の出自を持つカウンセラー。先住民の聖地に石油パイプラインが通るのを阻止する運動の強力な指導者でもあるそう。

とはいえ全米での知名度はさほどでもないのか、誠実なカラフトワシ氏が一票を獲得した際は、多くのニュースメディアが困惑したようすで報じていた。

多種多様な民族、思想、文化が息づく米国ならではのできごとともいえる。