Qua stationのイメージ

日々増えるスマートフォンやPCのデータをまとめてバックアップ可能な装置、「Qua station」が登場した。auが4月7日に発売する。携帯電話回線に直接つながる機能があり、家庭内に光回線やモバイルWi-Fiルーターがなくても、Qua stationに保存したデータを外出先からiPhoneなどで閲覧できる。

Qua stationのイメージ

携帯電話回線が高速、大容量になっていくにつれ、スマートフォン以外に何も要らない、という層は着実に増えており、家庭内に光回線どころかモバイルWi-Fiルーターすら入れない人も少なくない。


とはいえ、スマートフォンなどに保存できるデータ容量は有限で、撮りためた写真や動画をどうするかは悩みの種。Qua stationはそうした層に向きそうな製品だ。部屋の中に置いておき、コンセントで家庭の電源につないで使う。

PCやスマートフォンを有線あるいは無線でQua stationに接続すると、撮りためた動画や写真を取り込める。microSDXCメモリーカードを挿入することも可能。容量は1TBで、1,200万画素の写真なら最大27万枚、フルHD動画なら最大130時間分たくわえられる。

Qua station のイメージ

ただ保存するだけでなく、無線通信によって離れたところから簡単にデータを取り出せる機能もある。家庭内にWi-Fiがあればそちらに接続してもよいが、なければauの携帯電話回線に直接つなげられる。

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これにより外出先でも手元のスマートフォンなどから、Qua stationに入れた写真や動画を閲覧可能だ。

なお月額300円(税別、以下同じ)の専用料金プラン「Qua stationプラン ds」を契約する必要がある。ただし当面はキャンペーンとして36か月無料になり、新規契約だと事務手数料3,000円も無料となる。ちなみにデータ通信量は付いていないので、別途契約しているauのスマートフォン向けプランの枠内で利用することになる。

便利そうだが、気になる点もある。iPhoneやiPadを使っている場合、Qua Stationに入っている写真や動画を閲覧できるが、iPhoneやiPadに入っているデータをQua Stationが取り込むことはできない。データをいったんPCに移すか、microSDカードリーダーを接続するか、何らかの迂回策が必要になると見られる。