足でコントロールする電動スケートボード「BIRD」

公共交通機関の駅から目的地までのラストマイル移動の手段として、そして純粋にスポーツとして欧米で人気の高い電動スケートボード。だがその操作にはリモコンが必要で、片手にリモコンを握って走るのは、あまり楽しくないという声もあった。また、リモコンを誤操作してしまうケースも。

「BIRD」はリモコン不要の電動スケートボード。ボード内に組み込まれたセンサーを活用し、足でコントロールする。


足でコントロールする電動スケートボード「BIRD」
リモコン不要の電動スケートボード「BIRD」

足でコントロールする電動スケートボード「BIRD」
ボード内に組み込まれたセンサーを活用し、足でコントロールする

スピードを出したいときには、前足を少し前に出す。これをセンサーが検知して、モーターの回転をあげる。ブレーキをかけたいときには、後ろ足を下げるという仕組みだ。

足でコントロールする電動スケートボード「BIRD」
スピードを出したいときには、前足を少し前に出す

足でコントロールする電動スケートボード「BIRD」
ブレーキをかけたいときには、後ろ足を下げる

リモコンと比較して直感的な動作でコントロールできるため、より走る楽しみが増すという。また、リモコンよりも誤操作などが少ないので、安全性も高まるそうだ。

どの場所に足を置いたときにセンサーが反応するか、最高速度は時速何キロまでにするか、ブレーキの強さは?などは、専用のスマートフォンアプリで設定可能だ。

足でコントロールする電動スケートボード「BIRD」
設定は専用アプリで

バッテリーの充電に必要な時間は約90分。満充電で走行できる距離は装着するバッテリーの種類にもよるが15~28キロとなっている。

開発・製造するのはフランス プルーアルネルに本拠を置くLE RET Emmanuel。同社は現在、「BIRD」の製品化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。ボードの材質やバッテリーの種類などにより入手に必要な金額は変わるが、本稿執筆時点では一番安いもので759ユーロの出資+日本への送料69ユーロで入手可能だ。

足でコントロールする電動スケートボード「BIRD」

日本では電動スケートボードで公道を走ることはできないので、「BIRD」を通勤には使えない。だが、スケートボードパークでは利用を許可されることもあるはず。そのような場所では、モーター駆動という特性を活かした、これまでと違う楽しみを味わえるかもしれない。

足でコントロールする電動スケートボード「BIRD」