Dahonの折り畳み自転車「Curl」

折り畳み自転車の世界的メーカーDahonは、同ブランド35周年記念の製品「Curl」のクラウドファンディングプロジェクトをkickstarterでスタートさせた。同社の従来製品よりも、さらにコンパクトに折り畳める。

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
Dahonが「Curl」のクラウドファンディングプロジェクトをスタート

スタートアップ企業がkickstarterで資金を調達することは不思議ではないが、Dahonのような大企業では珍しい。報道向け資料によればその理由は、世界中の人々に、この35年記念車を買い得な割引価格で入手して欲しいからだそうだ。


Dahonの折り畳み自転車「Curl」
資金調達ではなく、35周年記念のプロモーション

特徴は新たな折り畳み機構により、折り畳み時サイズを従来製品より高さで約10%、幅で約20%もコンパクトにできたこと。また、折り畳んだ状態から乗車時の状態への復帰も、気持ちよくできる機構となった。

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
画像左:「Curl」 画像右:Dahon従来型モデル
折り畳み機構が異なっているのが見て取れる

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
持ち上げると

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
気持ちよく開く!

シートポストには、パイプをパイプ内に挿入して格納する“望遠鏡構造(三脚構造)”を採用。身長140センチから190センチの人まで使用可能とした。Dahonは「Curl」はこの構造により、幅広い年代の人が利用できる自転車になったとしている。友達に貸したり、夫婦や家族でシェアするのも容易だ。

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
望遠鏡構造のシートポストで、身長190センチに対応

ホイールベースは1,040ミリと、人気の折り畳み自転車「Brompton」の多くのモデルとほぼ同じ。自然な乗車姿勢が取れるだけでなく、走行時の安定性も高めてくれる。

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
荷台も、Bromptonに似てますね

重さは12.5キロと、Bromptonより若干重い程度。カーブしたフレームが持ちやすいこともあり、折り畳んだ状態での持ち運びも楽だ。

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
オフィスのデスク下に入るサイズ

kickstarterで入手するために必要な出資額は、本稿執筆時点で未だ入手可能なEarly Bird版で1,311ドル。この金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の市販価格は1,580ドルとなる。出荷は2017年7月に予定されている。

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
1,242ドルのSuper Early Birdはすでに売り切れ

Dahonによるクラウドファンディングプロジェクトなので、プロジェクトのキャンセルなどはないだろう。また、出資したのに商品が届かないといったトラブルの可能性も低いと考えられる。Bromptonのような折り畳みが好みという人にとっては、新たな選択肢となるのではないか?

Dahonの折り畳み自転車「Curl」
あとは乗り味
Bromptonの気持ちよさを超えるか?