クラシックバイク風の電動アシスト自転車「Lord Bike」
クラシックバイク風の電動アシスト自転車「Lord Bike」、フランスから登場

「Lord Bike」は、クラシックバイク風の電動アシスト自転車。フランス カンヌに本拠を置くLord Bike Companyが開発した。デザインも、製造もフランス国内で行われるという。

1920~1930年代のクラシックバイクにインスパイヤされたルックスが特徴。あの時代のバイクに対して特別な思いを持っている人と、このデザインを新しいと感じる若い人の両方に向けてデザインされた。


クラシックバイク風の電動アシスト自転車「Lord Bike」
懐かしい vs. 新しい

1920~30年代のバイクを走らせるのは、騒音や排ガスの規制のため、難しいのが現状。「Lord Bike」はその時代の雰囲気を漂わせつつ、最新技術を導入して開発されており、懐かしいデザインと静かでなめらかな走りを同時に楽しめる。

クラシックバイク風の電動アシスト自転車「Lord Bike」
ビンテージなルックスと、最新技術のマリアージュ

クラシックバイクらしさを打ち出すため、細かいパーツにも気を使っている。例えば、サドルは1938年に設計されたBROOKSによるB33を採用。レザーグリップとあわせ、ビンテージ感を高めている。

モーターはリアハブタイプ。これは最近の電動アシスト自転車に搭載されるモーターでは、主流になりつつあるものだ。後輪に組み込むだけなので、自転車本体を電動アシスト用に設計する必要がほとんどなく、自転車メーカーは自転車本体のデザインに集中できるというメリットがある。

クラシックバイク風の電動アシスト自転車「Lord Bike」
リアハブモーターを搭載

モーター出力は、「欧州モード」「米国モード」および「レースモード」の3種類に切り替えられる。「欧州モード」ではモーターの出力は250ワットで最高速度が時速25キロに、「米国モード」では出力750ワットで時速33キロに設定される。「レースモード」では最高速度70キロでの走行が可能だ。切り替えは、キースイッチで行える。

クラシックバイク風の電動アシスト自転車「Lord Bike」
「レースモード」では、ペダルを漕がなくても進める

バッテリーは取り外せるタイプ。自宅の部屋でバッテリーだけを充電できる。一回の充電でアシストできる距離は、欧州モードで約200キロ。レースモードで走行できる距離は約80キロとなる。

クラシックバイク風の電動アシスト自転車「Lord Bike」
取り外し可能なバッテリー

「Lord Bike」は、日本では電動アシスト自転車として認められない。インターネットコムでは開発元のLord Bike CompanyのAlexandre Mallierさんと日本で電動アシスト自転車として認められるための条件についてEメールでのやりとりを続けているが、ここまでの手応えとしては、Lord Bike Companyが日本仕様車を開発してくれる可能性は、低そうに感じる。

どうしても「Lord Bike」に乗りたい場合、同社Webサイトから個人輸入をし、保安部品を装備してナンバーを取得。電動バイクとして乗るという方法が、あるにはある。だが必ずしもナンバーを取得できるとは限らない点には注意されたい。

市販価格は5,499ユーロで、日本への送料は499ユーロ程度になる見込みだそうだ。出荷は2017年9月に予定されている。

クラシックバイク風の電動アシスト自転車「Lord Bike」