12テラバイトのHDD、ウエスタンデジタルが出荷開始

ウエスタンデジタルは、12TB容量のヘリウム充填HDD「Ultrastar He12」を出荷開始した。エンタープライズ、クラウドなどに向け、厳しい性能要件に応えるデータストレージソリューションを提供する。

ヘリウム充填HDDとは、大容量と優れた電力効率を実現するためにドライブにヘリウムを密封する同社独自のHelioSeal技術を採用したストレージ製品。気体密度では空気の7分の1であるヘリウムを使用することで、安定した磁気記録インターフェースを維持しつつ、ディスクの厚さを薄くしている。


12テラバイトのHDD、ウエスタンデジタルが出荷開始

今回出荷開始された「Ultrastar He12」は、従来の空気ベースのHDDの最大容量製品より2枚多い8枚の円板を搭載し、容量も50%増の12TBまで拡大している。これにより、ストレージ密度の向上を図り、データセンターインフラの削減につなげられる。また、低消費電力化により、総所有コストを削減することも。

ウエスタンデジタルのデバイス部門でシニアバイスプレジデントを務めるマーク・グレース氏は「Ultrastar He12」について、次のように述べている。

「ウエスタンデジタルは業界最先端かつ最もコスト効率に優れた最大容量のヘリウム充填HDDストレージソリューションを提供することで、エンタープライズストレージのレベルを再び引き上げました。Ultrastar He12 HDDは、HelioSealプラットフォームを生かしてウエスタンデジタルのポートフォリオを進化させ、優れた電力効率を備えた業界トップレベルの大容量HDDストレージを実現します」