犬ロボットのSpotちゃん
ヘンなロボット開発で知られる米国企業だ

犬や人間を模して、生きているように動くロボットを開発する企業Boston Dynamics。そこをソフトバンクグループが買収した。

Boston Dynamicsは1992年に設立。マサチューセッツ工科大学(MIT)発の企業で、米軍とのかかわりが深い。犬のように4足歩行する「BigDog」「Spot」、人間のように2足歩行する「Atlas」、車輪と足の両方を備え、ものを運ぶこともできる「Handle」などのロボットを手掛けて来た。


いずれも多数の関節を巧妙に操り、生物そっくりの動作をするため、インターネット上では「かっこいい」「気持ち悪い」といった評価が相半ばする。

2013年にGoogle(のちにAlphabet)が買収し、しばらく傘下にあったが、やがてロボット開発への方針変更から手放す考えになったとうわさが流れていた。売却先には一時トヨタ自動車の名前も出ていたが、結局ソフトバンクグループを選んだようだ。

ソフトバンクグループでは人間の能力では解決できない数多くの課題を「スマートロボティクス」により解決したいとしている。

ソフトバンクグループはさらにAlphabetとの取引の一環として、 2足歩行ロボットを開発する日本企業のSchaftを買収することにも合意しているという。

Schaftは2012年に東京大学の情報システム工学研究室が設立したベンチャー。2013年に米国の国防高等研究計画局(DARPA)が主催するDARPAロボティクス・チャレンジで優秀な成績を収め、当時ロボット開発に熱心だったGoogleが買収した際のシンデレラストーリーは話題になった。