ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」

世界には目の錯覚を利用したデザインが数多く存在します。オランダの企業Automotive Helmondのオフィスに敷かれたカーペットもそのひとつ。このカーペットは、平らな床がくぼんで見えるようデザインされています。

ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」
参考画像:Automotive Helmondオフィスのカーペット
実際は平らな床が、くぼんで見えます

このデザインの目的は、オフィスを限られた予算で印象的な空間にすること。その広告効果は抜群で、多くの人がオフィスを見学に訪れたそうです。これは目の錯覚を利用したデザインが、社員を幸せにした例といえるでしょう。


「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」は、目の錯覚を利用し、胸元を膨らんでいるように見せるプリントTシャツ。格子模様により、実際にはそこに存在しないボリューム感を演出します。

ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」
目の錯覚を利用し、胸元を膨らんでいるように見せる「妄想マッピングTシャツ」

正面から撮影された写真を見ると、そこに膨らみがあるように見えます。でも、横から撮影された写真を見ると、そこにあるのは灰色の格子模様だけ。目の錯覚の不思議さを、Tシャツで感じられます。

ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」
正面から撮影された写真を見ると、胸元に膨らみがあるように見えます

ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」
でも、横から見ると?

制作にあたっては歪みのない格子模様のTシャツを用意。これをバストの大きなモデルさんに着用してもらい、格子が歪んだ様子を写真撮影したのだそう。その画像をデータ化することで、よりリアルなイリュージョン効果を持つデザインに成功したそうです。一見ムダに思えることにかけるこの情熱、見習いたいものですね。

ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」
影の部分がリアルなのは、写真撮影のたまものでしょうか?

ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」
まさに、イリュージョン?

さてこのTシャツ、着用してみたいか女性たちに尋ねたところ、関東在住の人たちからはほぼ全員にNoと言われてしまいました。一方で関西の女性たちはノリがよく、飲み会のときに下に着こんで(仕込んで?)いきたいという人も。どうやら、「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」は関西の女性を幸せ(?)にするTシャツのようです(注意:サンプル数が極端に少ないため、統計学的にはほとんど意味のない調査であることは了承願います)。

「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」はekoD Worksの公式オンラインショップで予約を受け付けています。価格は3,888円(消費税、送料込み)。発送は6月下旬に予定されています。

ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」
ヴィレッジ・ヴァンガードオンラインストアでも予約を受け付けています

前述のカーペットには、欠点もあります。それは目の錯覚に影響され、くぼみに見える部分で転んでしまう人がまれにいること。くぼみだと思っていた部分が実は平らである事実に、脳がついていけないのだそうです。同じような現象はテーブルがへこんで見えるランチョンマットでも起こるのだそう。ナイフやフォークを取ろうとして、突き指しそうになる人がいるそうです。

ボリューム感を演出する「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」
参考画像:テーブルがへこんで見えるランチョンマット「trick mat」
もちろん、実際にはへこんでいません

「妄想マッピングTシャツ/Illusion grid」もカーペットやランチョンマット同様、うかつに手を出すとケガをしてしまうかもしれません。…良い意味でも、悪い意味でも。