ALSIの製品イメージ
InterSafe CATS

在宅勤務やモバイルワーク、サテライトオフィスなど、時間や場所の制限を受けない柔軟な労働形態を進める「働き方改革」。日々満員電車に揺られて通勤する人々にとって夢物語のようにも響くが、普及のための製品は登場している。

官公庁などでは、在宅勤務などを総称して「テレワーク」と呼ぶ。テレワークはさまざまなトラブルの温床となっている満員電車などから人々を解放、とまで行かずとも緩和してくれる可能性があるが、課題もある。仕事を一緒にする相手とのコミュニケーションの不足や、情報漏洩(ろうえい)などのセキュリティリスクだ。

前者についてはビジネスチャットやコラボレーションツールなどが台頭する一方、後者もセキュリティ企業が熱心に対応を進めている。クラウド型Webフィルタリングサービスの最新版「InterSafe CATS(インターセーフ キャッツ)Ver. 4.6」はその1つ。アルプス システム インテグレーション(ALSI)が6月26日から販売開始する。

InterSafe CATSは、企業の社員などがPCやスマートフォンでWebブラウザーを立ち上げ、情報を検索したり、ニュースを読んだりする際、危険なWebサイトなどを開かないよう閲覧を制限する。

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もともとテレワーク対応を意識したサービスだが、新版では自宅などにいながらオフィスのPCと同じ画面を開ける「仮想デスクトップ(VDI)」環境に対応。VDIクローン端末ごとにアカウントを管理できるようになった。またユーザー情報の検索条件を拡充し、管理者が移動、削除などの一括操作をしたり最大3階層までのグループ登録をしたりできるようになった。

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「フィルタリングブラウザ(Safeブラウザ)」も強化し、閲覧しているテキストのコピーや辞書登録、あるいは画像の保存やコピーを禁止できるようになった。 Safeブラウザで開いた社内システムから不正な情報持ち出しを防げる。

これに加えWebアクセスログのダウンロード対象期間を最大1か月に拡張した。フィルタリングの結果(許可/規制など)やグループ/ユーザーID、リンク元サイトなど出力項目が加わり、端末の特定やアクセス分析が容易になった。

このほかワイルドカードを利用した例外URL登録に対応。頻繁にURLを変更するようなWebページに対し、URL中の固定文字列部分のみ登録しておくだけで、常時フィルタリングすることが可能。例外URLの一括登録/出力やSSL デコード無効時のHTTPSサイト規制に対応した。Windows版はドメイン単位、Android、iPhone版はURL単位でフィルタリングが行える。

InterSafe CATSシリーズの対象はテレワークを推進している企業はもちろん、SOHO、すでにPC、スマートフォン、タブレットといった多様な機器を活用している企業、官公庁、教育機関などだ。

情報提供:アルプス システム インテグレーション