Google Glassのイメージ

Googleの電脳メガネ(スマートグラス)「Google Glass」。最近話題にならなくなっていたが、再び注目を浴びている。一般向けでなく産業向けで蘇りそうだという。

Google Glassはレンズにディスプレイを映し出し、ツルの部分に指で触れたり、音声で話しかけたりして操作する。カメラや通信機能を備え、便利な製品だったが、盗撮などプライバシーの懸念が広まったこともあってしばらくのあいだ存在感を失っていた。


しかしGoogle Glass Enterprise Editionとして、町中で使うのではなく工場や倉庫、屋外の作業現場、病院などで利用する形式で復活しようとしている。

仕事の手を止めてスマートフォンやノートPCの画面を覗かなくても、チェックリストを参照したり、機器の取扱説明書を読んだり、参考写真を確認することが可能。上司や同僚からの指示をすぐ受け取れる利点もある。

ただし産業向けスマートグラスは、すでにGoogle以外にも各社が開発にしのぎをけずっている分野。Microsoft(MS)の「HoloLens(ホロレンズ)」やエプソンの「MOVERIO Pro(モベリオプロ)」といった日本で一般になじみのある企業も用途が一部重なる製品を出している。

Googleは「クラウド」と呼ぶインターネット上から利用できるコンピューター環境と組み合わせて強みを出していく考えだが、果たして他社に対して優位に立てるだろうか。