女性の目から27枚のコンタクトレンズが発見される

朝起きて、「今日はやけに目の調子が良いな。遠くまでよく見える!」と感じるときがある。ほとんどの場合、その10秒後くらいに、「昨夜コンタクトを外さず、そのまま寝てしまったんだ」と気づき、がっかりするのだが。

だが、気づかない人もいるようだ。

67歳の女性の目から27枚のコンタクトレンズが発見されたと話題になっている。眼科医のRupal Morjaria氏が英国の医師会雑誌British Medical Journalにこの事例を報告している。

Morjaria氏のレポートによれば、女性は昨年の11月に、白内障の手術をするためにMorjaria氏のもとを訪れたという。Morjaria氏は女性に麻酔を打とうとしたところ、青みがかった異物が右目上まぶたの裏にくっついているのを発見。取り出してみたところ、それは17枚のコンタクトレンズがひとつの塊になったものだった。

女性の目から27枚のコンタクトレンズが発見される
(C)2017 by British Medical Journal Publishing Group

女性は目がやや落ち窪んでいたため、また右目の視力がより弱かったために、大きな塊が目の中にあることに長期間気づかなかったのではないかと、Morjaria氏は推測している。

Morjaria氏は英国の医学専門誌であるOptmetry Todayに対し、次のように述べている。

「17枚のコンタクトレンズはくっついてひとつになっていた。私たちは患者がコンタクトレンズの塊に気づかなかったことに非常に驚いた。まぶたの裏にそのようなものがあれば、かなりの不快感を引き起こすはずだからだ」

女性はその後より精密な検査を受け、目からはさらに10枚のコンタクトレンズが発見された。女性は過去35年間、1か月使い捨てタイプのコンタクトレンズを使用していたが、定期的な検診は受けていなかった。

女性の目から27枚のコンタクトレンズが発見される