BLUのスマートフォン

「スパイウエア混入」の報道があった格安Androidスマートフォンのメーカー、BLU Products(ブループロダクツ、BLU)の製品が、米国のAmazon.comや日本のAmazon.co.jpで販売再開している。BLUは疑惑について「誤報」と反論していた。

BLUは米国企業。Amazon.comと組んで広告付きわずか50ドル(5,500円相当)の製品を出すなど誰でも手軽に買えるスマートフォンとして人気。生産は中国の工場に委託し2016年には搭載する他社製ソフトウエアの一部が米国で同意なく個人情報を収集し、中国に送信する「スパイウエア」として問題になり、修正対応に追われた。


その後スパイウエア疑惑はいったん沈静化したかに見えたが、米国のITニュースサイト「CNET」などが2017年7月、依然として懸念があると報道して再燃。8月には主要な販路であるAmazon.comやAmazon.co.jpで正規品が販売中止状態になった。

BLUでは公式サイトで米国や日本向けに報道への反論を掲載。まず日本向けの「GRAND M」と「GRAND X LTE」はスパイウエアとして問題となったソフトウエア「Adups OTA」は使っておらず、代わりに「Google Over the Air(GOTA)」を採用。さらに「Mediatek logger v4.2.0」以降はGoogleによって承認を受けており、脆弱性もMediatekとGoogleにより解消している。現在行っているデータ収集は世界中のスマートフォンメーカーと同じ標準的な機能としていた。

スパイウエア混入を疑う記事については「誤った情報」と主張し、BLU製品にスパイウエアやマルウエア、そのほかシークレットソフトウエアなどは存在しないとして、訂正を求めていた。

8月8日時点では、Amazon.co.jp、Amazon.comともBLUの製品を購入できる状態になっている。