スズキ、ワゴンRに5MT車登場

初代ワゴンR登場時のことを覚えているだろうか?右後部にはドアがなく、後席にはヘッドレストがなく、そしてATは3速までで高速道路を走りたい人には5MTしか選択肢がないような割り切ったクルマだった。だが飾り気のない車内は“男の仕事場”といった雰囲気が漂っており、多くの男性ユーザーを魅了した。実際筆者の知人のカメラマンなども、倒した後席に機材をガンガン搭載できるワゴンRを、撮影旅行などで好んで使っていた。

最近のワゴンRの車内は居心地の良いリビングのようで、女性が乗っていても違和感はないし、扱いやすい。またATも進化しており高速道路も比較的静かに走行できる。


そんなスズキ ワゴンRのFAグレードに5MT車が設定された。多くの人には「いまさら?」かもしれないが、昔からのワゴンRファンにはうれしいニュースだ。

スズキ、ワゴンRに5MT車登場

5MT車は、MTを必要な顧客向けに追加されたものだそう。価格も購入しやすい設定とされている。

■ワゴンR FA 5MT車の主な専用装備
・フロアシフトと手動式パーキングブレーキ
・セパレートタイプのフロントシート
・収納に便利なインパネセンターポケット

スズキ、ワゴンRに5MT車登場

スズキ、ワゴンRに5MT車登場

価格は2WD車が107万8,920円で、4WD車が119万9,880円(いずれも消費税込み)。

5MTになっても、ベースとなっている新型ワゴンR FAの快適性は変わらない。ドリンクホルダーの位置なども使いやすく、競合他社のクルマと比べても優れている点が多い。その上で、5MTが使えるとなれば、興味を示す人は多いだろう。

とはいえ、初代デザインが懐かしいと思っている人はもっと多いはず。現行モデルのエンジンなどはそのままに、初代の外装・内装に近い特別仕様車を出してくれないものだろうか。