高齢者向けの牛丼の具「吉野家のやさしいごはん」

病院や高齢者施設で給食事業を展開しているエームサービスは吉野家が高齢者向けに開発した牛丼の具「吉野家のやさしいごはん」の提供を受託先施設で開始した。

「吉野家のやさしいごはん」のコンセプトは「うまい!やわらか!たべやすい!」。咀嚼・嚥下機能が低下している方でも弱い力で噛め、塩分控えめながらもうまさにこだわった味となっている。また、丼は吉野家オリジナルの和風柄が描かれたメラミン製で、手で持ちやすい小ぶりなサイズが採用された。


味も丼も吉野家そのままの雰囲気を感じられる「吉野家のやさしいごはん」の提供は、食事に楽しみを添えるイベントとして利用者に喜ばれているそうだ。

高齢者向けの牛丼の具「吉野家のやさしいごはん」
実際の提供風景

米国のステーキハウスで食事をしていると、70歳をゆうに超えているとみられる老夫婦がステーキを食べている姿を目にすることがある。ある程度以上の年齢の方にはステーキはキツイのではと思い話を聞くと、「最近の若い人は、日本食や中華料理、イタリアンなどを食べ慣れている。でも、私たちの世代はずっとステーキ。子どもの頃から食べているステーキが一番食べやすい」といった答えが返ってきて、はっとさせられた。

私たち日本人は、「年を取ったら、からだにやさしい料理」と思いこんでいるところがある。だが実際には、現役時代にランチは毎日のように牛丼だったという人も多いはずだ。高齢者施設にいても、若い頃から食べている牛丼が一番うれしいと感じる人は、今後増えていくのではないだろうか。