ロボットのイメージ

ロボットがエレベーターなどを駆使し、ビル内で荷物を運ぶ実証実験が、東京の「六本木ヒルズ」で10月8日から始まる。ロボット開発のZMPと森ビルが共同で行う。

自動走行する宅配ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」を利用する。人間の配達員不足という課題解消に加え、買い物弱者と呼ばれる人々の日々の買い物を手助けすることを目指した製品。宅配ボックスを搭載し、レーザーセンサーとカメラで周囲環境を360度認識しながら最大時速6kmで自動走行し、荷物を目的地へ届ける。遠隔監視や遠隔操作も可能。


実験場所となる六本木ヒルズは住む、働く、遊ぶ、学ぶなどさまざまな用途の施設を複合した環境で、垂直移動から平面移動まで、多様な物流形態を想定した実験が可能。技術面やサービス面の検証にうってつけ。

六本木ヒルズ内の物流センターや店舗などから森タワー内オフィスに、エレベーターを使って書類などを配達してみる。今後は物流センターからテレビ朝日の社屋などの六本木ヒルズ内各施設に荷物を運搬する実験も始める。

将来はオフィスで働く会社員へのコーヒー配達や、マンションに住む人への荷物の配達なども検討している。