完全自動な自転車用ロック「Bisecu」

「Bisecu」は完全自動の自転車用ロック。米国カリフォルニア州に本拠をおくBISECUが開発した。

完全自動な自転車用ロック「Bisecu」
自転車用のオートロック「Bisecu」

フロントホイールに取り付け、ホイールを固定することで盗難を防止するロック。キーの代わりにスマートフォンを使用するのが特徴だ。


完全自動な自転車用ロック「Bisecu」
スマートフォンと連携して使用

利用するにはスマートフォンと「Bisecu」をBluetoothでペアリング。すると電波の強度を「Bisecu」が感知し、利用者がある程度以上離れたところで、自転車を自動的にロックする。逆に、利用者が「Bisecu」でロックした自転車に近づいたときには、ロックを解除。これにより、利用者は自転車のキーを持ち歩かなくてすむようになる。

完全自動な自転車用ロック「Bisecu」
自転車から離れるとロック
近づくと自動でアンロック

スマートフォンを忘れてしまった場合や、バッテリーが切れてしまった場合、「Bisecu」は利用者が設定した暗証番号を入力することでロック解除が可能だ。スマートフォンを落として無くしてしまい、そのために自転車も動かせなくなる、といった悲劇は発生しない。

充電はmicroUSBケーブル経由。2時間の充電で6か月の利用が可能だ。充電時には「Bisecu」を取り外したり、あるいは自転車ごと室内に持ち込む必要があって少しばかり面倒な気はする。とはいえ、充電が必要なのは1年に2回なので、それほど大変ではないだろう。また、モバイルバッテリーを活用した充電もできるかもしれない。

完全自動な自転車用ロック「Bisecu」
TBSでオールスター感謝祭を放送する頃に充電すればOK

ロック以外の機能としては、内蔵されたジャイロセンサー、加速度センサー、そして速度計を活用したものが搭載されている。これらのセンサーはサイクリストの走行速度、平均速度、移動距離、走行時間などを計測。専用スマートフォンアプリと連携することで、走行記録を参照可能となる。

完全自動な自転車用ロック「Bisecu」
速度計は、 Garmin Edge 520なみの性能なのだとか

BISECUは現在、「Bisecu」の製品化に向けクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、89ドルの出資と20ドルの送料で「Bisecu」を1個入手可能だ。出荷は2018年3月に予定されている。

完全自動な自転車用ロック「Bisecu」
様々なタイプの自転車に装着できる