「LID」はマグネットを活用した折り畳み機構を持つ自転車用ヘルメット。英国ロンドン在住のSam Terryさんらが開発した。
ヘルメットは都市部の交通量の多い道路を走るサイクリストを守ってくれるもの。快適だし、頭が熱くならない工夫も凝らされている。だが持ち運ぶときには、案外かさばるという欠点も。また、自転車通勤者にとっては、その本気なデザインが恥ずかしく感じてしまうこともある。特に、オフィスに持ち込んだときには、そう感じてしまう人も多いだろう。バイク通勤者には、ヘルメットをシート下の収納に入れるという選択肢があるが、自転車通勤者にはそのような選択肢がない。
「LID」はそのような都市部の自転車通勤者の声に応えて開発された製品。従来の自転車用ヘルメットの良さを引き継ぎつつ、「使わないときにはどうしたらよい?」という課題の解決を目指したものだ。
「LID」には4か所にマグネットが取り付けられている。ヘルメットを使わないときには、両側から手で内側に押し付ければ、マグネットがくっつき、コンパクトな形状を維持してくれるのだ。折り畳んだサイズであれば、バッグなどに簡単に収納できる。
両サイドをぐっと押せば
もう恥ずかしくない!
折り畳んだ状態を維持するツールとしてはマジックテープやスナップボタンなども考えられる。だがこれらは消耗が早い。またスナップボタンだと、位置を正確に合わせないととめられない。その点、マグネットは長期間使える上、折り畳み/展開がちょっと気持ちよいというメリットもあるそうだ。
Sam Terryさんらは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、70ドルの出資+送料などで「LID」を1個入手可能だ。入手に必要な金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の市販価格は140ドルになる。出荷は2018年5月に予定されている。