王子動物園のパンダ
(出典:神戸市立王子動物園)

日本で見られるジャイアントパンダの話題が盛り上がるなか、兵庫県は神戸市立王子動物園のパンダもあらためて注目を浴びている。

このほど東京・上野動物園の子パンダ「シャンシャン」が一般公開、和歌山・アドベンチャーワールドでも、子パンダ「結浜(ゆいひん)」などがクリスマスイベントに登場する。


パンダの注目度が高くなると、黙っていられないのはパンダファン。それならば王子動物園のパンダもいるぞとインターネットで声が上がった。

どのようないきさつで王子動物園にパンダが来たのかは、公式サイトに詳しい。さかのぼること40年以上昔、1973年に神戸市と中国の天津市が、日中のあいだでは初めてとなる友好都市提携を結んだ。

1981年に神戸で開かれた博覧会では、天津動物園から2頭のジャイアントパンダがやってきて、王子動物園が飼育を担当した。その後も1995年に阪神淡路大震災が発生し、その復興の中、神戸市民、特に子供(こども)たちのために神戸にパンダを、という考えから中国と日中共同飼育繁殖研究を進め、2000年から10年間の計画で迎え入れた。現在はメスの「旦旦(タンタン)」が暮らしている。