100均でVR体験!-キャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」

最近流行のバーチャルリアリティ(Virtual Reality:VR)。筆者の友人のひとりはVRにはまり、「VRがあれば、彼女はいらない」と言い放っている。近頃は男友だちとの付き合いさえ減らし、仕事も早く切り上げて自宅でVR三昧の生活を送っているようだ。

アラフォー男をも夢中にさせるVRを手軽に体験できるのが、「スマホで3D VRメガネ」。100円ショップキャンドゥで販売されている。100円でどの程度VRを楽しめるのか、本当に彼女はいらなくなるのか、実際に買って試してみた。


■どんなタイプのVRデバイス?

VRデバイスにはもっともメジャーなゴーグル型を含め、いくつかのタイプが存在する。「スマホで3D VRメガネ」は、スマートフォンに挟んで使用するタイプで、これ自体は3Dメガネの機能しか持っていない。スマートフォンの機能と組み合わせることで、VRを体験できる仕組みだ。

背面の説明書「スマホで3D VRメガネ」
「スマホで3D VRメガネ」背面の説明書

■DMMでトライ

VR用映像はYouTubeを始め、様々なサイトで提供されている。ここでは、前述のアラフォー男性のアドバイスに従い、DMM.comのVR作品を視聴してみた。同サイトには、「【VR】マリンピア松島水族館(無料)」「【VR】桃神祭2015 short ver.(無料)」など、70を超える無料お試し作品がある。

最初に視聴したのは、「【VR】マリンピア松島水族館(無料)」。2015年に閉館した水族館でかつて行われていたアシカショーやペンギンへのエサやりを楽しめるVR作品だ。

キャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」
ペンギン、かわいいな~。

この無料動画を視聴してみると、案外映像に没入できることがわかった。「スマホで3D VRメガネ」は、ゴーグルタイプと比べてシンプルで、開放的(?)な作り。とはいえ、そのフレーム部分に目を近づけると周囲の風景は何も見えなくなるため、思ったよりは映像の世界に入り込める。

キャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」
こんなに開放的(?)な作りなのに
思った以上の没入感

シンプルな構造ならではのメリットも。一般的なVRゴーグルでは、早送りや巻き戻しの度に、ゴーグルからスマートフォンを取り出さなければならないものも存在している。その点、「スマホで3D VRメガネ」では画面にアクセスしやすいので、操作しやすい。

キャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」
ゴーグルタイプより、スライダーにタッチしやすい

続いて視聴したのは、「【VR】桃神祭2015 short ver.(無料)」。ももいろクローバーZが日産スタジアムで開催したライブをももクロ目線で体験できるというものだ。

キャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」
夏菜子~♪

ライブではメインステージの他、センターステージが設置されており、ももクロメンバーはその間に設置された花道を移動する。VR映像では、その複数のステージをカメラが移動し、様々な角度からライブを楽しめる。このようなステージを持つライブをVRで視聴するのは、確かに楽しい。

キャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」
ももクロライブを

キャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」
様々な角度から楽しめる

■VRのお試しにおススメ

非常にシンプルな構造のキャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」。だが、本格的に導入する前にちょっと試してみたい人には、便利な商品だ。機能は限定されているが、「いま、どんな作品が見られるのか」「どのようなタイプの映像がVRに向いていて、そのような映像が自分に合っているのか?」といったあたりを検証するのには十分だろう。

「スマホで3D VRメガネ」は108円。キャンドゥの一部の店舗で購入できる。

さて、108円さえ出すのが惜しいという人。また、近所のキャンドゥで「スマホで3D VRメガネ」を見つけられなかった人には、自力で立体視をトレーニングするという手もある。訓練すれば、3Dメガネがなくても立体視はできるそうだ。実際、インターネットコム編集部のF氏は、メガネなしで「飛び出す百田夏菜子を視れた」と述べている。

キャンドゥの「スマホで3D VRメガネ」
自力立体視中
普通の人はVRメガネを買った方が、楽で早いと思う