「Praxis」は通勤者向けの折り畳み自転車。オランダ デルフト在住のインダストリアルデザイナーOnur Usluさんがデザインした。
(C)Onur Uslu
通勤で自転車を“ラストマイル”移動用のパーソナルモビリティとして利用する場合、自転車に乗って走行している時間よりも、折り畳んで電車に乗せている時間や、駅構内を移動している時間の方が長いケースがある。
「Praxis」はそのような使い方に最適化された自転車。走行しているときだけでなく、折り畳んで持ち運ぶときの扱いやすさを優先して設計されている。
「Praxis」は自転車を手荷物として運ぶのに特化した折り畳み
(C)Onur Uslu
折り畳み/展開は短時間でできるので、電車の乗降時のストレスが少ない。また、折り畳んだ状態での持ち歩きが楽なように、大きなハンドルが装備される。ちょっとした工夫だが、ハンドルがあるだけで、持ち運び易さは大きく違うだろう。
それは、バックパックも自転車も同じ
(C)Onur Uslu
折り畳み/展開が短時間でできる秘密のひとつが、フロントフォークとシャフトドライブステー。フォークは左側のみ、シャフトドライブステーは右側のみに取り付けられている。折り畳んだときにフォークとステーがぶつからないので、サイズをコンパクトに維持できる。
(C)Onur Uslu
駆動系にはチェーンではなく、シャフトドライブが採用された。これにより、折り畳んで自宅に保管する際にも、オイルで部屋を汚す恐れがない。また、折り畳み/展開をする際に、チェーンのように外れてしまうこともない。
(C)Onur Uslu
Onur Usluさんの作品は、Behanceで公開されている。
(本稿内の画像は、Onur Usluさんより提供していただき、掲載しています)