ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』

瀬戸内海沿岸の小さな村で生まれた筆者は、子どもの頃『餓死』という言葉の意味が理解できませんでした。お腹が減ったら魚を釣ったり、貝を掘ったりすればよいし、山に入れば山菜がある。おつかいで山の向こうの村まで行くときなど、道中で木からみかんをもいで食べていたせいで、家に戻ってきたときにはもうお腹いっぱい…だったことも。

まぁもちろん、子どもだから許されたってことはあったでしょうし、いまは状況が違っていたりもするのでしょうが、筆者と同じような時期に瀬戸内で子ども時代を過ごした人はみな、どこかのんびりしている気がします。気候も良いですしね。


それはたぶん、昔の瀬戸内の子どもだけでなく、今の瀬戸内のネコにも言えると思います。

そんなのんびりした瀬戸内のネコたちと会えるのが、『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』。五十嵐健太さんによる写真集で、佐柳島、尾道、真鍋島のネコたちの写真が収録されています。

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』
お腹が減ったので、桜の花を食べてますニャ

この写真集、何が良いかというと、地図が付いているところ。この地図に従って島や街を歩けば、写真集に掲載されているネコたちに会えるかもしれません。

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』
これがその地図
かわいい!

ネコはアイドルではないので、島や街で出会っても握手やサイン(?)をねだってはなりませんが、でも会えるだけでもうれしいもの。テレビで見ているタレントさんが、レストランですぐそばに座って、同じメニューを食べている!…的なワクワク感を味わえますよ。

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』
同じ水、飲むかニャ?

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』
「飛び猫」にも会えるニャ

写真集には、2017年4月にスタートしたテレビ番組『瀬戸にゃん海』の公式映像集「にゃん旅」DVDが付属しています。このDVDではネコ目線で撮影された島や街が楽しめます。

ネコ目線でみれば、「歩く人間の足って、大きいな。ネコには邪魔なんだな」というのがわかります。また、瀬戸内出身者にとっては見慣れたはずの街並みが、ネコ目線ではだいぶ違ったものに見えて驚きます。同じ街や島に暮らしていても、人とネコとは違う景色を見ているのだなというのを実感できます。

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』
お先にどうぞ、なのニャ

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』
ネコはこんなに地面に近い場所から

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』
尾道の街を

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』
みてますニャ

『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』の価格は1,560円(消費税抜き)。全国の書店やAmazon.co.jpなどのオンライン書店で購入できます。

ネコ目線で瀬戸内海の島や街を楽しめる写真集『瀬戸内海の猫が教えてくれた、だらりのらりと生きる術。』

また、五十嵐健太さんは現在、八王子で写真展を開催中。3月4日で終了ですので、お近くの方はこの土日に出かけてみてはいかがでしょうか?

■五十嵐健太 猫写真展 概要

開催場所:八王子東急スクエア 2階・9階
開催期間:2018年2月16日から3月4日まで
内容:写真集『飛び猫』や『HOGO猫』の作品を中心に40点程度の写真を展示
入場料:無料