ドルビーアトモス・DTS:X対応アンプ「STR-DH790」

最新の音声フォーマット「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」「DTS:X」に対応したアンプなどのコンポーネントオーディオ製品群をソニーが4月21日から順次販売開始する。

中心となるのは7.1chマルチチャンネルインテグレートアンプ「STR-DH790」。ドルビーアトモスとDTS:Xに対応したことで、前後左右を中心とした従来のチャンネルベースに音の位置情報や移動情報を加え、全方位から音が包みむような音響空間を作れる。

輝度のダイナミックレンジを拡大し、明暗の差が大きい映像も細部まで表現が可能なHDR10、HLG(Hybrid Log-Gamma)、Dolby Vision(ドルビービジョン)、圧縮の無い色調を実現する4K/60p 4:4:4(8bit)の映像信号など、最新の4K作品に対応したパススルー機能を備え、対応する映像機器と組み合わせて4K HDRの色鮮やかな映像を高音質とともに楽しめる。

ソニー独自の自動音場補正技術「アドバンストD.C.A.C.」を採用。付属の測定マイクから高速精密測定信号を使って部屋の音響特性を約30秒で自動で把握し、31バンドのグラフィックイコライザーで各スピーカーの距離や音圧(レベル)、周波数特性を補正する。

また自動位相マッチング機能「A.P.M.(オートマチック・フェーズ・マッチング)」により、さまざまなスピーカーを組み合わせた際も、すべてのチャンネルに同じスピーカーを使ったようなつながりの良い音を出せる。

フロントスピーカーだけで臨場感豊かなサラウンドを実現する「S-Force PROフロントサラウンド」技術も採用している。

本体は一体成型メタルフレームによる新設計で剛性、堅牢性が高めた。デジタル基板をしっかりと支え、伝わる振動を軽減し、オーディオ信号の変調を防ぐ。希望小売価格は4万4,500円(税別、以下同じ)。

なお同時発表となった製品をみると、4K HDR対応の5.1chマルチチャンネルインテグレートアンプ「STR-DH590」が3万3,500円、レコードプレーヤーとつなぐためのフォノ入力やBluetooth接続に対応したステレオインテグレートアンプ「STR-DH190」が2万2,500円、フロントスピーカーの上に置くと立体的な音響空間を実現するドルビーアトモスイネーブルドスピーカー「SS-CSE」が2万4,500円/2台1組となっている。