メルセデス・ベンツの「Sクラスクーペ」
新型「Sクラスクーペ」

メルセデス・ベンツの新型「Sクラスクーペ」「Sクラスカブリオレ」が登場した。S暮らすセダンと同じく自動運転技術を生かした「インテリジェントドライブ」機能を採用する。

メルセデス・ベンツの「Sクラスカブリオレ」
新型「Sクラスカブリオレ」

デザイン面ではフロントに大型のエアインテークを備えたバンパーを採用。「AMGライン」を選べば左右のエアインテーク部を変更。クローム加工を施した2本のフィンを装着したものになる。


リアは片側33枚の有機ELパネルをコンビネーションランプに使っており、全方向へ均一に発光するほか、周囲の状況に合わせて照度を調整する。また解錠/施錠時に流れるように点灯する機能も備える。

車内はカーブを描くダッシュボードからドア、シートまで流れるような意匠を引き継ぎつつ、大型のコックピットディスプレイや、タッチコントロールボタン付のステアリング、マルチカラーアニメーションを搭載した64色のアンビエントライトなどを装備。最大9種類のインテリアと最大7種のインテリアトリムを選べる。

Sクラスクーペのエクステリアはロングノーズ&ショートデッキ、スリークなルーフライン、フレームレスウィンドウが特徴。Sクラスカブリオレはソフトトップを3層構造としている。片側47個のスワロフスキークリスタルを組み込んだ専用LEDハイパフォーマンスヘッドライトを採用。丸みを持つ円柱状の30個のクリスタルをウインカーに、さらに17個のカットクリスタルをポジショニングライトに配置し、揺らめく炎状の輝きを発する。

インテリジェントドライブ機能により、レーダーセンサー、ステレオマルチパーパスカメラ、超音波センサーを駆使して周囲を常に監視する。先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し状況を判断。アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストしてドライバーの負担を軽減する。

さらに改良点として先行車との距離を維持する際、もし一時停止しても30秒以内であればドライバーはアクセルを踏まなくても自動再発進するようになった。また車線が不明瞭な場合や検知できない場合でも周囲の車両やガードレールを検知しステアリングアシストを行う。さらにウインカーを操作すると、行き先の車線に車両がいないことを自動で確認し、車線を変更する。

緊急時のステアリング操作をアシストする機能や、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する機能も採用。歩行者に加え交差点での車両飛び出しにも自動緊急ブレーキが作動する。コーナリング時には車体を内側に傾け乗員に働く横加速度を軽減する。

自動車が外部と通信するテレマティクスサービス「Mercedes(メルセデス) me(ミー) connect(コネクト)」を搭載。24時間緊急通報や駐車位置検索、24時間コンシェルジュサービスなどを利用できる。スマートフォンの操作で車両ドアのロック、アンロックができ、車両の走行距離、燃料計、平均燃費もアプリケーションで確認可能。天気情報やインターネットラジオも利用可能。

希望小売価格はSクラスクーペが1,508万円(消費税込、以下同じ)~3,310万円。Sクラスカブリオレが2,175万円~3,470万円。