「PAWNIX」は犬用のノイズキャンセリングヘッドフォン。米国Emma Brandsが開発しています。
Emma Brandsによれば、雷や花火の音を怖がる犬は全体の3割近くにのぼるそう。そしてその音のために犬が逃げ出し、行方不明になってしまうことも米国では多いのだそうです。行方不明のペットを探すサービスを提供するPetAmerAlertの調査によれば、米国では大規模な花火の打ち上げが実施される7月4日の独立記念日に、行方不明のペット数が通常の約1.6倍になるのだとか。
犬には恐怖
「PAWNIX」は犬が苦手とするこれらの音をカットすることで、犬を怖がらせなくて済む製品。人間用のノイズキャンセリングヘッドフォンとほぼ同じテクノロジーが採用されています。
人間の耳が聴取可能は周波数は20-20,000Hz。これに対して犬が聴取可能な周波数は10-45,000Hz。これに合わせ、「PAWNIX」は人間用の技術をベースにアジャストされました。
また、当然ですが、形状も犬の頭部に合わせる必要があります。また、素材には飼い主が愛犬に簡単に装着できるように、柔らかく、伸びやすいものが採用されました。装着したまま散歩しても、外れてしまうことはないのだとか。
サイズは犬種に合わせて「S」「M」「L」の3種。カラーバリエーションは「グレー」「レッド」など6種類が用意される予定です。価格は199.99ドルとなっています。
日本では花火大会の日に犬が逃げやすいという話はあまり聞きません。でも米国では結構深刻な悩みのようで、例えば自動車メーカーのフォードはノイズキャンセリング機能を搭載した犬小屋を開発しています。