高知の土佐酒造 消毒液の代用になる「KEIGETSU 高濃度エタノール77%」

土佐酒造は、消毒用エタノールの代用品として、手指消毒への使用が可能な高濃度エタノール製品「KEIGETSU 高濃度エタノール77%」の出荷を開始した。

土佐酒造は明治10年(1877年)に創業した高知県土佐町の酒造会社。普段は「桂月」などのブランドで、和食以外にフランス料理などの西洋料理やチョコレートなどのデザートにも合う日本酒作りにも力を入れる。


普通酒や本醸造酒の製造に消毒用エタノールの原材料ともなる原料用アルコール(度数95%)を使っており、消毒用アルコールの供給不足に対応するため、3月から準備を進めていた。4月21日の国税庁による特例措置の発表を受け、税務署、消防署などの協力を得て4月22日に高知税務署への申請。製品化した。

KEIGETSU 高濃度エタノール77%、300ml入りで販売価格は900円(税別)。類別は第四類アルコール類(水溶性)で危険等級II、火気厳禁となっている。サトウキビなどの農産物から製造した原料用アルコールに加水し、アルコール度数を77%に調整した製品。医薬品や医薬部外品ではないが、消毒用アルコールの代替品として手指消毒に使える。

なお出荷開始に伴い、医療機関、消防署、老人福祉施設、児童福祉施設、社会福祉協議会をはじめとする地域の14の公共機関および施設、団体へこの製品を寄贈している。