日本での価格は2,965万円から ― マクラーレンが「Artura(アルトゥーラ)」を日本初公開

マクラーレンは「Artura(アルトゥーラ)」を、東京ポートシティ竹芝で日本初公開した。マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)を採用したハイブリッドスーパーカーで、日本での車両本体価格は2,965万円から。

日本での価格は2,965万円から ― マクラーレンが「Artura(アルトゥーラ)」を日本初公開

パワートレインの中心にあるのは、最高出力585PS、最大トルク585Nmを発生する3.0L V6ツインターボガソリンエンジン。ドライサンプ式でアルミニウム製のため重量はわずか160kgとマクラーレンV8より50kg軽く、大幅に短くなりパッケージングの効率性を高めた。


日本での価格は2,965万円から ― マクラーレンが「Artura(アルトゥーラ)」を日本初公開

このV6ツインターボエンジンと調和して働くのがアキシャル・フラックスEモーター。一般的なラジアル・フラックスモーターより小型で、トランスミッションのベルハウジング内に搭載されている。Eモーターは最高出力95PS、最大トルク225Nmを発生して鋭いスロットルレスポンスの鍵となり、発進時のパフォーマンスでは0-100km/h加速3.0秒、0-200km/h加速8.3秒を達成した。

3.0L V6ガソリンエンジンとEモーターを合わせたパフォーマンスでは、高出力680PS、最大トルク720Nmに到達。最高速度は330km/hに設定されている(リミッター作動)。

日本での価格は2,965万円から ― マクラーレンが「Artura(アルトゥーラ)」を日本初公開

トランスミッションは「Artura」のために特別に開発されたもの。マクラーレンの既存のトランスミッションより1速増えたにもかかわらず、ギアクラスターは全長で40mm短縮を実現している。また、後退はモーターが逆方向に回転することで担うので、リバースギアが不要となった。

バッテリーはEVSEケーブルで、2時間半で80%まで充電できる。フル充電すれば30kmの走行が可能だ(純粋なEV走行時)。また選択した走行モードに応じて、走行中にエンジンからバッテリーに充電することも。

日本での価格は2,965万円から ― マクラーレンが「Artura(アルトゥーラ)」を日本初公開

パワートレインには4モードが用意されており、このうち「Eモード」はモーターのみを使用する純粋なEVモードで30kmの走行が可能だ。「Comfortモード」は走行距離と効率性を最大化。40km/h未満では内燃エンジンを停止するが、より大きな速度とパワーが求められる際は段階的に利用する。「Sportモード」と「Trackモード」では、低速域のレスポンスと加速のためにモーターをよりアグレッシブに利用する。

日本での価格は2,965万円から ― マクラーレンが「Artura(アルトゥーラ)」を日本初公開

「Artura」は、マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)をコアに採用した初のモデル。MCLAはハイブリッドの搭載に最適化され専用のバッテリーコンパートメントを備えるほか、ドメイン型のイーサネット・エレクトリカル・アーキテクチャーを採用している。

日本での価格は2,965万円から ― マクラーレンが「Artura(アルトゥーラ)」を日本初公開

イーサネット・アーキテクチャーによって配線は最高25%削減され、データの伝送速度が向上した。これによって先進運転支援システム(ADAS)が採用しやすくなっている。

ADASでは、ストップ&ゴー機能付きインテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)やロードサイン・レコグニション、レーン・デパーチャー・ウォーニングなどが装備される。