新型「キャシュカイ」では、ボンネットやドア、フロントフェンダーにアルミニウム板を採用するが、これらのアルミニウム部品を製造する英国の日産サンダーランド工場は超大型プレス機と、リサイクル用の大型エア搬送システムを備えている。
同設備では、ボンネットやドアを型抜きする際に発生した金属スクラップが、エア搬送システムによってアルミニウムの材種ごとに分類された状態で回収される。このスクラップはサプライヤーに還元され、再びアルミ板に加工されて新型「キャシュカイ」のパネル部品を含む日産の生産用アルミとして再出荷される。
アルミスクラップをリサイクルすることで、原材料から同量のアルミニウムを作るのに必要なエネルギーの90%以上を節約でき、新規採掘資源の使用量削減にも貢献するという。
英国日産自動車製造 副社長であるアラン ジョンソン氏は、クローズドループ・リサイクル プロセスの適用について次のように述べている。
「私たちは今後も、生産効率と持続可能性の向上に取り組んでいきます。今後ともサンダーランド工場はカーボンニュートラルの実現に向けて重要な役割を果たすでしょう」