TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、東京オートサロン2022で「GRMNヤリス」を初披露した。「GRヤリス」をベースに軽量化とボディ剛性強化を追求した、500台限定の軽量スポーツ4WD。
軽量化とボディ剛性強化を追求した500台限定のスポーツ4WD
様々なモータースポーツへの参戦による学びを生かし、ボディ剛性強化や約20kgの軽量化、車高10mm低減による低重心化、全幅10mm拡大による空力改善を実現した。また、性能向上させた機械式LSDやクロスギアレシオトランスミッション、ローファイナルギヤのセットを採用している。プロドライバーによる走り込みによって制動力やグリップ、コーナリング性や追従性も向上させ、より安心して速く走れるクルマへと進化した。
顧客に対して「クルマの進化」と「ドライバーに合わせたカスタマイズ」を届ける新たなプログラムも用意。レースごとのタイムリーなクルマの進化を「アップデートプログラム」で実現する。また、ドライバーに合わせたカスタマイズによりパフォーマンスを引き出す「パーソナライズプログラム」により、終わりのないクルマの進化を「GRMNヤリス」で体験可能にする。
「GRMNヤリス」概要
ボディ剛性強化
スポット溶接打点数を545点増加し、構造用接着材を12m長く塗布することによりボディ剛性を強化。ドライバーの操作によりダイレクトに応答可能とした。約20kgの軽量化
軽量高剛性なカーボン(綾織CFRP)をフードやルーフ、リヤスポイラーなどに採用。リヤシートを撤去し乗車定員を2名としたことで約20kgの軽量化を実現した。約20kgの軽量化を実現
クロスギアレシオトランスミッション
モータースポーツの現場で鍛え上げられたクロスギアレシオトランスミッションとローファイナルギヤのセットを採用。ギアレシオはエンジンパワーバンドを効率的に使用できるよう1速~4速をクロスレシオ化し、駆動力を最適化したローファイナルギヤを組み合わせた。耐久レースなどでの信頼性向上のため、1、3、4、5速とファイナルギヤにSNCM材を採用し、さらにショット処理を追加してショックトルク強度と疲労強度を向上させている。
販売方法&販売グレード
TGRは「GRMNヤリス」の予約抽選の申し込みを1月14日から2月28日までTGR公式Webサイトで受け付け、2022年夏頃に販売開始する。グレードではベースグレードのほかに、スーパー耐久シリーズ参戦からフィードバックを受けてロード性能を突き詰めた“Circuit package”を用意。特別な外板色の「マットスティール」を設定し、限定50台で販売する。
(外板色は「マットスティール」)
また、ベースグレードに対してGRアンダーガードセットやGRロールバーといった販売店装着オプションを追加した“Rally package”も販売される。
メーカー希望小売価格は次の通り。