店舗内での商品発注、検品、在庫照会、内線通話と幅広い業務に使えるハンディターミナル(HHT)の新製品「Patio100」を富士通フロンテックが販売開始した。2014年11月下旬から順次出荷する。どう見てもスマートフォンというデザインが目を引く。

「どう見てもスマホ」--富士通がお店向けのハンディターミナル「Patio100」
Patio100

「Patio」は、富士通フロンテックが以前から HHT や POS 端末などに使っているブランド。過去には OS に Windows CE を搭載した PDA 風の HHT も出たが、今回は完全に一般的なスマートフォンのデザインを踏襲。OS にも Android 4.2 を採用している。

ここまで来るともはや普通のスマートフォンでよいのではないかと考えてしまうが、Patio100 は業務用に特化した機能、性能を備える。落下耐力 1.2m 、IP65 準拠の防塵防滴(ぼうじんぼうてき)仕様に加え、専用スキャナを使って高速でバーコードや2次元コードを読み取れる。流通業や医療分野で使われるバーコードの規格「GS1-128/GS1-Databar」に対応する。

防塵防滴、耐落下性能を備える バーコード/2次元コードスキャナも搭載する
防塵防滴、耐落下性能を備える バーコード/2次元コードスキャナも搭載する

またタッチパネルに加え、スキャナトリガキー、トランシーバのような通話ができる「Push To Talk」キーなどを備えている。これに加え販売期間は供給開始後5年間。センドバック(代替品返送)方式により5年間保守に対応する。

ディスプレイは5型 HD (1,280×720ドット)。CPU はデュアルコアの Cortex-A15(1.5GHz)製品。メモリ容量は 1GB。ストレージ容量は 8GB。カメラは背面が800万画素、前面が130万画素。microSDHC 対応のカードスロットも備える。重さは 260g。

無線 LAN 対応モデルのほかに、NTT ドコモまたはソフトバンクモバイルの 3G 回線に対応したモデルもラインナップ予定とか。