韓国 Samsung Electronics は、腕時計型ウェアラブル デバイス(スマートウォッチ)の新モデル「Samsung Gear S」を発表した。3G 通信機能を備えており、スマートフォンと連携して各種機能を提供するだけでなく、スマートフォンから離れた状態でも機能し、Gear S 単体でメッセージの読み書きや音声通話まで行える。2014年10月初めより世界各地で販売する予定。

Samsung、単体で 3G 通話/通信可能なスマートウォッチ「Gear S」を10月発売
単体で 3G 通話/通信可能なスマートウォッチ
Gear S

Gear S は、無線 LAN(Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n)と Bluetooth 4.1 に加え、3G(900MHz/2,100MHz または 850MHz/1,900MHz)と 2G(900MHz/1,800MHz または 850MHz/1,900MHz)によるモバイル通信が利用可能。スマートフォンを介して各種通知やメッセージを表示したり、返信や通話したりできるほか、Gear S だけの状況でも同様の機能が使える。

画面は2.0インチ(360×480ピクセル表示)の有機 EL で、腕に沿うような湾曲したデザインが特徴的。スマートフォンなどに比べると狭い画面だが、ソフトウェア QWERTY キーボードを引き出してメッセージ入力などが行える。

「Tizen」ベースの OS を採用しており、スマートフォンの各種通知を表示するほか、ニュースや天気予報といったアプリケーションが動く。GPS 機能や内蔵の加速度/ジャイロ/地磁気/心拍/照度/紫外線(UV)/気圧センサーで、歩行者向けナビゲーションやジョギング/フィットネス、ヘルスケアといった用途のアプリケーションも実現可能。例えば、Gear S 用アプリケーション「Nike+ Running」は、スマートフォンを持たずにランニングしてもその記録を残せる。IP67 相当の防水性/防塵性を備えるため、汗をかいたり雨に降られたりしても安心だ。

画面例
画面例

Samsung が1年前に発売したスマートウォッチ「GALAXY Gear」と異なり、カメラは搭載していない。RAM サイズは 512MB、ストレージ用メモリ サイズは 4GB。プロセッサは動作周波数 1.0GHz のデュアルコア品。容量 300mAh のリチウムイオン バッテリを内蔵しており、一般的な使い方だと2日間使えるとしている。

サイズは 39.9×58.1× 12.5mm。重さは、ボディ カラー「Blue Black」モデルが 67g、「White」モデルが 84g。

Gear S の紹介ビデオ