Suicaが「カギ」になるロック付きポータブルSSD「SSD-PZNU3」―MILスペックの頑丈さ
SSD-PZNU3、頑丈さがウリ

データを他人に見られないよう暗号化して保存でき、かつ「Suica」などの交通系ICカードをカギとして使えば、簡単に中身を開けるポータブルSSDの新製品「SSD-PZNU3」シリーズが登場した。バッファローが12月下旬に発売する。データ容量480GBと240GBの2種類が選べる。

いずれも保存したデータを自動的に「AES256bit」方式で暗号化することが可能。盗難や紛失時に大切なデータの流出を防げる。一方で中身を読み出す際にわずらわしいパスワードの入力は不要だ。

事前に登録したICカードをかざすだけでロックを解除できる。対応ICカードはSuicaのほかKitaca、Pasmo、Manaca、Toica、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、Nimoca、SUGOCA、ITAPPY、ecomyca、Ayucaだ。Edy、nanaco、WAONといった電子マネーにも対応する。「おサイフケータイ」対応スマートフォンも利用できる。

これに加え米軍の備品に使う米国MIL規格「MIL-STD-810G 516.6 Procedure IV」に準拠する。頑丈なケースと内部に入れたシリコンゴムの効果で、衝撃に強くなっている。また「IPX3」相当の防雨性能と、ホコリや微細な砂粒などの侵入から守る「IP5X」相当の防塵(ぼうじん)性能も備えている。屋外や移動中にも安定して使えるという。

バッファローはすでに同種の機能を持ったHDD(ハードディスクドライブ)製品を販売している。しかしユーザーからより高速にデータを読み書きでき、かつ衝撃に強いSSD(ソリッドステートドライブ)製品を求める声があり、新たに開発したそう。

直販価格は容量480GBのモデルが8万300円(税別、以下同じ)、240GBモデルが5万1,200円。ちょっとお高い気もするが、バッファローは性能重視のプロ写真家の仕事や映像制作現場などでの利用を見込んでいる。