ライブ動画配信サービス「Ustream」の日本版は、生中継終了後に残る録画、いわゆる「アーカイブ」の保存期間を30日以内までと定めた。11月から適用し、すでに30日が経過している動画も削除する。これは無料ユーザー向けの措置で、有料の「Ustream Biz」「アドフリープラス」は一定の処理をするとアーカイブを残せる。

Ustream(ユーストリーム)日本版、録画を30日経過後に消去へ--無料ユーザー対象、11月から
Ustream

Ustream の米国版はこの1月から、無料ユーザーのアーカイブ保存期間を30日に制限。日本版でも10月9日から同様の措置をとると発表した。ユーザーの反発が大きかったため、あわてて予定を11月に後ろ倒ししたが、方針自体は変えていない。

アーカイブを残したいユーザーは、有料版に切り替えるか、動画をダウンロードして保存しておくよう、Ustream では案内している。また有料版で自動保存したアーカイブについても、30日以内に編集、公開、保存などの処理を行わない場合、削除対象になるため注意が必要だ。

これらの措置からは単に「有料版の優遇」だけでなく、リソース上の負担軽減を図ろうとしているという印象を受ける。Ustream の番組には1回数十分から数時間を超えるものもあり、アーカイブがかなりのデータ量になるのは想像に難くない。

とはいえ言葉少なな告知だけではなく、「YouTube」のような外部サービスへの転送方法もあらためて案内した方が親切ではあっただろう。