姿見のような大型ディスプレイの前に立つと、体に仮想の洋服を重ねて「バーチャル試着」できる、というサービスを東芝など3社が実験している。神奈川県川崎市の商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」で5月末まで試せる。

東芝、洋服の「バーチャル試着」サービスを実験、ラゾーナ川崎プラザで
「バーチャル試着」サービス

この実験は東芝、東芝ソリューション、柿本榮三美容室の3社が協力して行っている。実験場所は、柿本榮三美容室が運営するヘアサロン「kakimoto arms ラゾーナ川崎プラザ店」。

このヘアサロンでは、施術を受けているあいだにタブレットを使ってヘアカラーに合いそうな洋服を一覧できる。上下100着から好みの組み合わせを選べるようになっている。施術終了後、店内に設置してある大型ディスプレイの前に立つと、選んだ洋服を自分の体形に合わせて「バーチャル試着」できる。

さらに、バーチャル試着をした姿を写真で撮影し、大型ディスプレイにあらわれた QR コードをスマートフォンなどで読み取ると、試着した洋服の現物について詳しい情報が手に入り、実際に購入するための割引クーポンも受け取れる。クーポンは同じラゾーナ川崎プラザにあるアパレル店舗「URBAN RESEARCH Store」「IENA SLOBE」「JOURNAL STANDARD relume」「BISES OPAQUE」で利用できる。

東芝が監視カメラや画像認証システム分野でつちかった人物検出技術を応用しており、人の体のボディラインを検出してそれに合うよう洋服の写真を処理できるのが特徴。同社は実験で収集したデ―タを、実店舗とショッピングサイトを統合して商品を販売する「オムニチャンネル」の構築に生かす考え。