IT インフラ ソリューションのネットワールドは、データセンター向けスイッチを開発する米国 Arista Networks(アリスタネットワークス)とディストリビュータ契約を締結した。これにより、10/40ギガビットのイーサネットスイッチ「7050シリーズ」「7150 シリーズ」など、Arista の全スイッチ製品の販売を開始した。

Arista のスイッチは、VMware のネットワーク仮想化およびセキュリティプラットフォーム「VMware NSX」と連携して Software-Defined Data Center (SDDC) を実現する、NSX エコシステムパートナー製品。ネットワールドは、VMware 認定ディストリビュータで、6月から VMware NSX の取り扱いを開始しており、VMware NSX と Arista スイッチソリューションを連携するシステムでの総合的な技術支援を行う。

Arista のスイッチは、半導体メーカーの汎用チップを搭載した、低遅延かつ低消費電力製品で、VMware や OpenStack と連携可能な Linux ベースの専用 OS「EOS」(Extensible Operating System)を搭載している。

EOS は、オープンな API である「EOS API」(eAPI)により、サードパーティ製ツールやアプリケーションと連携できるので、eAPI を用いた「DirectFlow」機能により、スイッチのフローコントロールをプログラマブルに行い、効率的にトラフィックを管理できるようになる。

また、複数の Arista スイッチを一括設定・集中管理できる「CloudVision」や、導入時の作業を自動化できる「Zero Touch Provisioning」により、スイッチ導入時の作業工数とヒューマンエラーを削減、サービス開始までの時間を大幅に短縮できる。

さらに、Arista のスイッチに Linux 用アプリケーションをインストールできる。例えば、サーバーで標準的に利用されている Puppet/Chef などの管理ツールから管理するためのパッケージをインストールすることで、サーバー同様の自動化管理環境に組み込むこともできる。

Arista スイッチの最大の特長は、仮想化環境との親和性の高さだという。

「VMware vCenter Sever」と通信し、「vMotion」で仮想マシンが移動した際には、ポートプロファイルや VLAN(Virtual LAN)などの情報を動的に変更する「VM Tracer」機能を実装している。

さらに、Arista スイッチは、従来のレイヤー3ネットワークに制限されずレイヤー2ドメインを拡張するオーバレイ技術、VXLAN(Virtual eXtensible LAN)のゲートウェイ機能をハードウェアで実現し、VMware NSX と連携できる。物理スイッチが VXLAN ゲートウェイとなることで、仮想ネットワークのレイヤー2ドメイン拡張に、物理ネットワークも含めることができる。

ネットワールド、汎用チップと Linux を搭載した米アリスタの SDN スイッチを販売
Arista スイッチ製品