「MirrorSys」は、近未来の通信システムの姿を我々に垣間見させてくれるような、システムだ。それは、中国のデバイスメーカーであるファーウェイがバルセロナで発表した、「フルフィールド コミュニケーション」のプロトタイプだ。人間の視覚と聴覚の限界に到達することを目指し、感知した光、音、雰囲気のすべてを、フルサイズ、高解像度、リアルタイム共有でユーザーに伝達する。

MirrorSys の最初のプロトタイプは、人間の2.4メートル先の視覚に匹敵する解像度を備えた、220インチのシームレスなディスプレイを備えている。視野角110度の 8K 超高精彩動画と22.2チャンネルの立体音響により、感知できないほどの低遅延で、あらゆる情報を遠隔地の端末に再現するそうだ。

「MWC 2015」のファーウェイブースには、MirrorSys が展示された。壁全体を覆うディスプレイに映る実物大の画像と立体音響で、ブースには洗練された部屋が再現された。来場者がブースに入るとすぐに、部屋は用意された5種類の環境のいずれかに変化し、同時にサラウンド音が流れ、まさに別の環境の中にいるかのような感覚がもたらされる。

ファーウェイがバルセロナで通信の未来、「MirrorSys」を発表
映像でブース内に別の空間を出現させる MirrorSys