テーブルや机などの平らな面をパソコン操作用のマウスに変えてしまうレーザー投影式バーチャル マウス「ODiN Aurora」の開発プロジェクトが、クラウド ファンディング サービス Kickstarter で資金を募集中だ。目標額は5万ドルだが、締め切りまで1日半を切った現在(日本時間5月7日13時)10万ドル以上も集めている。

レーザー投影式の仮想マウス「ODiN Aurora」、その名は北欧の神様オーディンから
レーザー投影式バーチャル マウス ODiN Aurora

レーザー投影式のバーチャル入力機器としては、すでにキーボードがいくつも商品化されている。ODiN Aurora は、一言で説明すればそれらのマウス版だ。

レーザー投影式バーチャル キーボードの例 (出典:エレコム)
レーザー投影式バーチャル キーボードの例
(出典:エレコム)

ユニークな機能のデバイスだが、その形がまたユニーク。まるでロボットの顔のような形状をしている。投影式バーチャル キーボードにもスター・ウォーズに登場するロボット「R2-Q5」「R2-D2」を模した製品があるので、ODiN Aurora も同じ発想なのだろうか。

機能だけでなく形もロボットみたいでユニーク
機能だけでなく形もロボットみたいでユニーク

R2-Q5 や R2-D2 を模した製品も (出典:ラナ)
R2-Q5 や R2-D2 を模した製品も
(出典:ラナ)

Kickstarter の ODiN Aurora ページによると、ODiN とは北欧の神話に登場する神様「ODiN(オーディン)」のこと。自らの体を犠牲にしてルーン文字の秘密を得て、それを人間に与えたと伝えられている。ODiN Aurora はそのオーディンの力強い姿をデザインに取り入れたそうだ。

ODiN Aurora の使い方は簡単。Windows パソコンまたは Mac の USB ポートに接続すればよい。駆動に必要な電力は USB ポートからの給電でまかなえるので、電池を入れたりバッテリを充電したりする必要がない。サイズが高さ5×幅4×厚さ 2cm、重さが 40g とコンパクトかつ軽量で、一般的なマウスよりも持ち運びやすい。

作動すると、テーブルなどの平らな面に赤いレーザー光で 8cm 四方の入力エリアが投影される。このエリア内で指をジェスチャーするように動かすと、マウス カーソル移動、左・右クリック、ドラッグ、画面スクロール、ズームイン・アウト、前進・後進といった操作が行える。さらに、入力エリア中央上部にあるルーン文字からとったとする三角形の記号は、ユーザーが動作を定義できる“ボタン”として機能する。

指のジェスチャーでさまざまな操作が可能
指のジェスチャーでさまざまな操作が可能

コンパクトで持ち運びやすく便利な ODiN Aurora だが、開発チームによると腕と手首にも優しいという。マウスに比べて使用中に手首の曲がる角度が小さく、長時間使っても負担が少ないとしている。

手首と腕にかかる負担が普通のマウスより少ないという
手首と腕にかかる負担が普通のマウスより少ないという

ODiN Aurora の紹介ビデオ

※画像は Kickstarter の ODiN Aurora ページから