ボルボは、世界初の「対カンガルー安全テスト」をオーストラリアにて開始したことを発表。カンガルーを検知する技術を開発し、自動車との衝突回避を目指す。

カンガルーとの衝突事故を防ぐ技術をボルボが開発
実は深刻なカンガルーとの衝突事故!

オーストラリア自動車ロードサービス(NRMA)によると、カンガルーとの衝突事故は毎年2万件以上発生しており、自動車保険の請求額は7,500万豪ドルを超えている。カンガルーの行動は非常に予測しにくいため、衝突を回避するのは困難だそうだ。

ボルボの安全技術者チームはオーストラリア首都特別区周辺にて、野生のカンガルーの道路沿いにおける行動を観察・記録。収集したデータを、カンガルー検知および衝突回避システムに活用する。開発中のシステムは、レーダーとカメラ技術によりカンガルーを検知し、事故が差し迫った場合には自動でブレーキを作動させることで衝突事故を回避するそうだ。

同社は「2020年までに、ボルボ新車に乗車中の死者や重傷者をゼロにする」という目標を掲げており、カンガルー検知技術はその実現に向けた「最新の重点研究のひとつ」としている。