公共の場にあるのに、アナタだけ使えるコンセント―「ビットコイン」応用した発明
普通の電源ソケットのようで、そうではない

誰にでも触れる場所にあるのに、使える人も、使える時間も決まっている電源ソケット。そんな変わった発明を、Nayutaが公開した。

この電源ソケットは、例えば「2016年1月3日17時〜2016年1月7日19時までのあいだAさんだけが使える」と設定しておくことが可能。

Aさんはスマートフォン向け専用アプリケーションで通知を受け取り、ソケットに近づいてBluetoothで認証すれば、ノートPCなり充電器なりを挿して利用できる。

電源ソケットを鍵付きの箱の中などにしまう必要はなく、会議場やマンションの共用部などに取り付けておける。将来は公共の場所にも置ける見通し。

誰が電力をどれだけ消費したか測定も可能。課金型のサービスにも利用できる。

実はこの発明、暗号通貨/仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」などが採用するブロックチェーン技術を、ほかの分野に生かそうと開発したのだという。

ブロックチェーン技術を応用している
ブロックチェーン技術を応用している

Open Assets Protocolの仕組みにより、ソケットの「使用権」を含むトークンを特定の個人に付与できる。

公共の場にコンセントを設置すると誰がどのように使うか分からない「盗電」のリスクがあるが、かといっていちいち厳重に管理していては使いづらい、という問題を解決するのに役立ちそうだ。