オーリック・システムズは、Web 行動解析とメール配信システムが連携するメールマーケティングシステム「AuriQ Campaign」に、A/B テスト機能を追加、販売を開始した。

追加された A/B テスト機能は、テストメール(コンテンツA/コンテンツB)を用意し、テストメール配信の反応を分かりやすいグラフで可視化するもので、その比較結果から、より効果的なメールコンテンツを選択して本送信できる。

オーリックがキャンペーンマネジメント基盤に A/B テスト機能を追加、より効果のあるコンテンツを配信
A/B テスト画面

AuriQ Campaign は、阪急阪神東宝グループのユミルリンクが開発・販売するメール配信「Cuenote FC」(キューノート FC)と連携している。マーケティングメールの開封数、クリック数を把握するだけでなく、Web サイトに移動してからの顧客行動も追跡調査し、コンバージョン(購入、会員登録、資料請求など)を併せて、顧客の反応を総合的に分析、メールから売上や会員登録、資料請求への貢献度を可視化する。

メール内のリンクをクリックした後の Web サイトでの行動情報をオンラインでレポート化できるので、より確度の高い顧客のグルーピングやターゲティングができるそうだ。

レポート画面
レポート画面

Cuenote FC でメールが配信されると、顧客がクリックした時点から AuriQ Campaign が Web アクセスログの取得を開始し、Cuenote FC から AuriQ Campaign に送られるメール ID とユーザー ID で顧客をトラッキングし、顧客の行動情報を取得する。

AuriQ Campaign が、メールの開封 → クリック → コンバージョン などの顧客行動を把握してスコアリングし、それぞれの反応に対してセグメント化された顧客リストを抽出する。

顧客リストは Cuenote FC のデータベースに連携し、その顧客リストに対してメールによるアウトバウンド施策を行う。

メール配信後、リンク先の Web サイトにおける顧客行動データは AuriQ Campaign サーバーに収集され、セグメント化される。

以上を繰り返すことで、高い精度で顧客をセグメントできるようになる、とのことだ。

Cuenote FC は、効果測定・会員収集、システム連携に必要な API などを提供するメール配信システム。月額定額のクラウド型サービス(ASP・SaaS)の他、ソフトウェアのライセンス販売も行っている。MTA(配信エンジン)は独自開発した。

AuriQ Campaign は、リアルタイム Web アクセス解析ソフト「RTmetrics」をベースに、マーケティングオペレーション用機能を追加した製品。