富士通エフ・アイ・ピー(富士通 FIP)は凸版印刷と、靴などを製造販売するエービーシー・マート(ABC-MART)が全国約800店舗で取り扱いを開始したギフトカード向けに、「ギフトカード ASP サービス」を提供する。残高をサーバーで管理するプラスチック型ギフトカードの導入は、日本の靴専門店では初めてだそうだ。

富士通 FIP、靴の ABC-MART にギフトカード ASP サービス
「エービーシー・マート ギフトカード」イメージ

「エービーシー・マート ギフトカード」は、ABC-MART や NUOVO など、ABC-MART が全国展開する約800の実店舗とオンラインストアで利用できるギフトカード(オンラインストアでは2015年3月頃から利用開始予定)。残高をサーバーで管理できるプラスチック型で、ABC-MART の一部店舗を中心に販売される。額面3,000円、5,000円、10,000円がある。

これまでも、ABC-MART では顧客が贈答用に靴を購入していたが、サイズが合わないなどの理由で交換が多く、贈答品の受取人の不便さを解消するのが課題となっていた。「エービーシー・マート ギフトカード」は、ギフトカードの受取人が自身で商品を選ぶことができるので、サイズの不一致などの問題も起こりにくい。

「ギフトカード ASP サービス」は、富士通 FIP と凸版印刷が共同で開始した、ギフトカードの残高を管理できるリアルタイム処理サービス。ISO/IEC27001 などの各種国際認証を満たす富士通 FIP のデータセンターで運用されている。

ギフトカードの前身は商品券だ。商品券は紙に印刷されていて、原則として一度しか使用できなかった。一般的なものには、図書券やデパートの商品券などがある。商品券に代わるものとして出てきたのが、プラスチック型のギフトカードだ。リチャージできたり、半永久的に使用できるので、今後の市場の拡大が期待されている。「ギフトカード ASP サービス」のように、残高をクラウドでリアルタイムに処理できるのであれば、消費者にはとても便利だ。